▲感染対策やワクチン接種を呼びかける吉村知事
新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が懸念される中、大阪府の吉村洋文知事はオミクロン株対応ワクチンや小児のワクチン接種を呼びかけている。大阪府は10月11日、専門家の意見を集約した上で対策本部会議を書面で開き、新型コロナの感染状況を示す独自基準「大阪モデル」について病床の使用状況などが基準を満たしたとし、警戒の「黄信号」から警戒解除の「緑信号」に変更すると発表した。一方で5~11歳の小児のコロナワクチン接種について「安全性、有効性も確認されているので、ぜひお願いしたい」と強調。高齢者に対しては、同時流行に備えてのインフルエンザワクチンの接種も訴えた。小児のワクチン接種について知事と記者団の質疑の一部を紹介する。
読売新聞 専門家からどういった意見が出たのか。
「オミクロン株対応のワクチン、3回目、4回目の接種に加えて、小児のワクチン接種をぜひやってもらいたいという意見が非常に多かった」
読売新聞 まだワクチン接種が進んでいない世代だからという理由で、そういった意見があったのか。
「小児の世代で非常に広がりやすく、症状として重くなることもある。小児の発熱外来も 非常に逼迫(ひっぱく)する事態が起きた。今年の冬、コロナとインフルが同時流行した時にはその影響がより大きくなるから、冬が来る前に小児のワクチン接種をお願いしたいというのが、府の専門家会議の中の意見」
大阪日日新聞 小児の新型コロナウイルスのワクチン接種について懸念する人もいる。安全性と効果についてもう少し詳しく説明を。
「専門家を含めて審査をし、安全性が確認さ れたワクチンが承認されている。一定の副反応は出るが、コロナに罹患(りかん)したときの発症予防効果、重症化を防ぐ効果は明らかに分析されている。数字も公表している通り。コロナの感染リスクは冬になると非常に高くなると思うので、安全性の確認されたワクチンの今のうちの接種をお願いしたい。量も少なくして小児用として承認されたものなので、接種していただければ」