古式ゆかしく秀歌披露 明浄学院高で新年和歌披講会

伝統的な節回しで和歌を詠み上げる生徒ら

 大阪市阿倍野区の明浄学院高(渡邊雅彦校長)で2月20日、「新年和歌披講会」があり、奉仕諸役を務める生徒代表者らが校内入選者の歌などを伝統的な節回しで詠み上げた。

 和歌披講会は戦前から続く伝統行事で、今年で89回目。京都の冷泉家の指導を受け、古式ゆかしい作法にのっとり毎年2月に行っている。

 会場となった体育館に生徒が参集し、厳かな雰囲気の中、奉仕諸役の生徒11人が各学年の秀歌などを披露した。

 発声を担当した片山若葉さん(2年)は、「明浄ならではの歴史ある行事に携わることができ、特別な思いを感じた。これからも伝統をつないでいきたい」と話していた。

 今年のお題は「夢」。各学年の秀歌は次の通り(敬称略)。
▼大島華朋(3年)
 山の中見えた景色は夢のよう幾千万の星屑光る

▼川嶋星空(2年)
 夢の種心の中で芽を出していつか大きな花咲かすまで

▼秦野陽樹(1年)
 放課後に誰もいない教室で夢語り合う青春の日々