本紙編集長であり、もりぐち夢・みらい大使のU.K.こと楠雄二朗は、もりかど地域最大の魅力は〝人〟であると断言する。そこで守口・門真で活躍する「人」に焦点を当てて紹介する本コーナー。今回のゲストは、イベントなどを通して地域活性化に取り組む守口市高瀬町出身の「守口大好き人間」梅木隆史さん(34歳)。「〝陰キャ〟の星」と自称する、彼のユニークな活動や人柄に迫る。
〝陰キャ〟から地元活性の立役者へ
超人見知りが、守口の盛り上げ役として活動を始めた理由
―実は僕たちは初対面ではない。守口のあちこちで見かけるが、普段は何を?
普段は「みるらメロンパン」というメロンパンのキッチンカーを運営している。他にも地元イベントの企画運営や、子ども食堂の活動も月に1回行っている。
―とにかく活動的なイメージ。その性格は学生時代から?
子どもの頃は超人見知りで、同級生にすら挨拶できないような性格だった。小中高とその性格は変わらず、友人も少なく、教室の隅でひっそり過ごしていた。今で言う〝陰キャ〟(陰気なキャラクターを指すネットスラング)だった。
―そんな梅木さんがどうして今のように地域で活躍するように?
最初の転機は移動販売の仕事に転職したこと。その前の仕事では、営業マンをしていた。
―えっ、陰キャなのに?
よく驚かれる。人見知りをこじらせていた僕は、ほぼ毎日失敗を犯していた。これ以上会社に迷惑をかけられないと退職し、しばらくして始めたのがメロンパンの移動販売。自分から話しかけるのは苦手でも、来てくれるお客さんと話すのは好きだと気づき、とても楽しかった。自分に合った働き方を知って、移動販売を軸にイベントなどに関わるようになっていった。
―梅木さんといえば「守口大好き人間」のTシャツがトレードマーク。移動販売から守口大好き人間としての活動にはどう結びつく?
2018年ごろ、門真の商店街アーケード解体についてのネット記事を見て衝撃を受けた。地元の土居の商店街もいつかなくなる可能性があると知り、嫌だと思った。もっと地元を盛り上げたいと、商店街でのキッチンカーイベントを考案。その際に、企画書に主催者名として記入したのが「守口大好き人間」だ。
後から知ったが、土居でのイベントはこれまで何度も企画案が立ち上がっては頓挫していたそうだ。そんな中、ただの地域住民の企画に商店街の方をはじめとして多くの人が賛同してくれ、イベントを成功させることができてうれしかった。
そこから「こんなイベントもやってみたい」と言う声が僕の元に集まりだし、現在の地域活動につながっている。
―活動していて一番うれしいことは?
「ありがとう」「さすがうめちゃん」と言ってもらえること。その声をエネルギーに、活動を続けている。
―梅木さんが目指す守口の未来とは?
住んでいる人たちが、自分の街を誇れるような守口にすること。地元の人が「ここに住んでよかった」と思える街になる事を願っている。
―陰キャからちょっとした守口の有名人になり、地元を盛り上げる梅木さんの活動を応援していきたい。最後に、読者へのメッセージを。
僕は、陰キャだった自分を変えることができました。同じように自分に自信がない人でも、地域の中で何かに挑戦することで、新しい自分に出会える可能性があります。住んで楽しい守口にしていきましょう。
団体情報
任意団体 守口大好き人間
電話080(3135)4657
chanume-moriguchi@yahoo.co.jp