デビュー32年目の歌手・真木ことみ、新曲『終着の宿』で関西をPR中

 先月新曲CD「終着の宿」を出したばかりの歌手、真木ことみが関西を積極的にPRで回っている。

 デビュー32年52歳には見えないおっとり型の美人。コロナ禍でも毎年着実にCDを出し続け、この新曲は既に彼女に何作かを提供している池田充男の作詞だがかなり以前に書かかれた作品で、作曲の夏川寿里亜がメロディーを付け出番を待っていた。真木は「ホントに私にピッタリな曲でスンナリ入っていけました」と話す。〝ことみ演歌〟と呼ばれる持ち味の中低音活かした安定感が聴く人への説得力を醸し出す。

曲の世界観に触れ思わず厳しい表情を浮かべる真木ことみ

 面白いのはカップリング曲「愛の記憶」。ガラッと衣装も洋装のシャンソンっぽい味付け。チェウニの曲を書き下ろしているANTONIOがプロデュースしギター演奏も担当している。「私らしい演歌とのカップリングで色々な歌の世界に挑戦してみるのは楽しい。この曲はヒットチャートでも『終着の宿』を抜いたりしているからビックリ。私は〝声が低い〟と思われているので、ちょっと高めの音程部を使うとものすごく高く聞こえるみたい」と意外性を楽しんでいる。

曲調によっては洋装で歌うこともある真木ことみ

 趣味は編み物でいつも物静か。幼い頃から歌うことが大好きで、それを仕事として日々楽しんでいるから気持ちは若々しい。「時々ノドを痛めたりはしますがありがたいことに元気で、30年以上声も歌い方も大きく変わった部分はない。もちろん歌をヒットさせたいですけど、それ以上にできるだけ長く歌い続けられれば」といたって欲がない。

真木ことみの新作CD「終着の宿」CDジャケット

 焦らず腐らずいつもマイペースで、№1よりオンリー1がよく似合う癒やし系の女性歌手だ。

(畑山 博史)