大阪市の住宅耐震化 最大100万円を補助 締め切りは12月

 今年に入って能登半島、豊後水道、宮崎の日向灘と相次ぐ震度6以上の地震。大阪府内でも、いつ発生してもおかしくない状況だ。地震から身を守るためにも、重要になるのが住宅の耐震化。そこで大阪市の補助制度を紹介する。

戸建て住宅のイメージ
写真は戸建て住宅のイメージ。阪神淡路大震災を教訓に2000年6月以降に建築確認申請を取得した木造住宅には新たな耐震基準で建築されているが、それ以前の住宅は耐震性に不安が残る

 大阪市では住宅の耐震化を支援する補助制度を設けている。大きく分けて、4つの事業に対して交付している。

 一つ目は耐震診断で1戸あたり最大5万円。1棟につき、20万円を補助する。二つ目は耐震改修設計。見積書作成費用を含み、1戸あたり最大10万円。1棟につき18万円を補助する。三つ目は耐震改修工事で1戸あたり最大100万円を補助する。事前に耐震診断、耐震改修設計の実施が必要になる。四つ目は、耐震除却工事。1戸あたり50万円、1棟につき100万円補助する。こちらも事前に耐震診断の実施が必要だ。

住宅の耐震化を支援する大阪市の補助制度

 申請はいずれも建物所有者かその配偶者、または一親等以内の親族であることが条件。主な要件は、大阪市内にある民間住宅で、2000年5月31日以前に建築された建物であること。店舗などの用途を含む併用住宅は、半分を超える床面積が住宅であること。過去に国または大阪府、大阪市の同様の補助制度を活用し実施していないことなど。

 今年度の申し込みは耐震診断、耐震改修設計、耐震除却工事は12月27日(金)、耐震改修工事は同13日(金)が締め切り。

 詳細は大阪市のウェブサイトで。問い合わせは、電話06(6882)7053、大阪市立住まい情報センター4階の都市整備局耐震・密集市街地整備受付窓口へ。