泉ケ丘駅前再整備へ 南海電鉄と堺市 泉北初タワマン計画も

泉ケ丘駅前地域の再整備 完成イメージ(2階)

 南海電気鉄道と堺市は、公民連携の枠組みで南海泉北線・泉ケ丘駅前地域の再整備に取り組む。駅前動線の再構築と商業・住宅機能の整備を一体的に進め、泉北ニュータウンが掲げる「未来の世代まで豊かに暮らしやすい泉ヶ丘」の実現を目指す。

 南海電鉄によると、同社は堺市と2023年12月に締結した包括連携協定に基づき、沿線地域の活性化や安心して暮らし続けられる都市基盤の整備を進めてきた。今回の計画は、南海電鉄、堺市、大阪府、公的団体などで構成する「泉北ニューデザイン推進協議会」が策定した泉ケ丘駅前地域の将来ビジョン「IZUMIGAOKA Next Design」の理念を具体化する取り組みとなる。

 駅前空間では、泉ケ丘駅南コンコースを起点に、大階段を新設して主動線を2階レベルへ引き上げる。これにより周辺施設への歩行者動線を強化し、堺市が整備するペデストリアンデッキや、くすのき広場との回遊性を高め、駅前全体のにぎわい創出につなげる。駅前の再整備は2028年度の完成を見込む。

 併せて南海電鉄は、延期していた「泉ケ丘駅前活性化計画」を再始動する。駅前の同社所有地には、日常利用を想定した駅前商業施設を整備する。建物は地上4階建て(地下1階は後方諸施設)で、商業やサービス機能を備えた複合施設とし、延床面積は約1万900平方メートル。2028年度の竣工を予定している。

泉ケ丘駅前活性化計画 完成イメージ(鳥瞰)

 新設する駅前商業施設は、駅直結の立地を生かし、「ちょっと買いたい、食べたい」といった日常の需要に応える構成とする。地域住民や周辺エリアに通う学生の交流の場となるカフェや飲食店を充実させるほか、上質でこだわりある商品を扱う店舗、食物販店、量販店などが入居する計画だ。金融機関やクリニック、学びの場など、生活を支えるサービス店舗の導入も予定している。

 一方、商業施設に隣接して、泉北ニュータウンでは初となる分譲タワーマンションを建設する。建物は地上30階建て、約370戸で、延床面積は約4万2000平方メートル。事業者は南海電鉄を含む複数事業者で、2031年度の竣工を予定している。

 駅前の都市機能更新と住宅整備を一体で進めることで、泉ケ丘駅前は通過点から滞在・交流の拠点へと転換を図る。南海電鉄と堺市は、公民連携による再整備を通じ、泉北ニュータウンの新たな中核形成を進めていく考えだ。

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