ビールを片手に薪能(たきぎのう)を楽しむ 現存する最古のミュージカル

舞台のようす

第25回いけだ薪能

 今年で25回目を迎える文化イベント「いけだ薪能」が来月18日、池田城跡公園(池田市城山町3−46)で開催される。薪能(たきぎのう)とは、野外にしつらえた舞台で演じられる能や狂言のことだ。現存する最古のミュージカルとも呼ばれる能楽。開場は午後4時半、開演は同5時。

子どもたちの発表

 午後5時から五月山児童文化センター能教室による子どもたちの仕舞と太鼓が披露されたのち、午後5時半からは半能での「頼政(よりまさ)」、狂言「呼声(よびごえ)」を上演予定。火入れ式で夜闇にかがり火がともされた後は、五月山の麓に位置する池田城跡公園の情緒ある能舞台で、能「羽衣(はごろも)」が上演される。
 
 会場は飲食可能。ビール、日本酒、ソフトドリンクといった飲み物のほか、各種軽食が販売される。入場料の前売りチケットは一般3000円、学生1000円、小・中学生500円(一般・学生のみ当日チケットは500円増)。また同イベントに伴い、来月13日には池田市立カルチャープラザにて能楽の1日特別講座が開催。逸翁美術館では3月2日から5月18日までの期間限定で、前売りチケット提示で優待価格での観覧が可能。詳しくは公式ホームページへ。
     
 さわやかな新緑の季節。宵闇が迫る能舞台、夜を照らすかがり火、謡や鼓の優美な音色を楽しみながら、幽玄の世界にいざなわれるひとときを過ごしてみては。

池田城跡公園の入口「大手門」
優美な幽玄の世界
夜に近付くと、かがり火が灯される
夜闇に浮かび上がる能舞台

■いけだ市民文化振興財団/池田市栄町1−1 阪急池田駅マルシェ池田3番館内/電話072(750)3333
https://azaleanet.or.jp/