ショールームと「屋内公園」が合体! リニューアルした「ハグミュージアム」に密着

 京セラドームのそばにある、大阪ガスの体感型ショールーム「ハグミュージアム」は、昨年からリニューアルを徐々に行っており、2025年には10年目を迎える。今回、3月23日に2階部分を天気に左右されずに遊べる「屋内公園」に作り替え、「hu+g Park」としてリニューアルオープンした。新施設の魅力レポートする。

 エントランス横の遊び場とカフェテーブルは、大阪・関西万博で会場内の休憩施設を手掛ける若手建築家・山田紗子(やまだすずこ)さんが設計した。自然をモチーフにした家族や友人らと憩える場所になっている。

 エントランスに入ってすぐ目に入る「芝生の丘シアター」は、人工芝のマットや椅子が積み重なり、ごろんと横になりたくなるスペースに。視点を変えることで初めて見つかる「隠れ本棚」もあるなど遊び心満載だ。芝生から見上げた場所には大きなスクリーン。近隣住民からの「この近辺は映画館がないから、あったらうれしい」という声に応える形で設置している。リニューアルを担当した大阪ガスマーケティングの渡辺康二さんは「お子さんや保護者さん同士がここで仲良くなって、コミュニティーのようになってきていますね」とほほ笑む。

 空間の中心を飾る大きな青いテーブルは湖をイメージ。ほかに、溶岩をイメージした小上がりスペースも。ここではタニタとのコラボカフェ「ガス火×タニタカフェ」として、ガス火で調理したヘルシーメニューが提供される。

 低価格のキッズメニューも充実し、デザートも本格的。各席にはコンセントが設置されており、オフィスワーカーが作業ついでにカフェを利用することもあるのだとか。タブレットの貸し出しも行っており、大阪ガスのサービス「スマイLINK」を通じて動画視聴も可能と、使い方の幅が広いスペースだ。

 そばにはタニタとコラボした健康測定コーナーも。体組成と健康チェックができる「TANITA FIT」で、自分の健康状態を細かく把握できる。「定期的に足を運んで計測することで、ちょっとした健康診断として使っていただけたら」と渡辺さんは話す。

 大阪市内でも複数の遊び場を展開するボーネルンドが設計プロデュースした、無料で遊べる未就学児向け遊び場「花さくフィールド」も要チェック。すべり台を中心に、思いきり体を動かせる「のびのびエリア」と、おままごとや玩具遊びなど創造力をかき立てる「わくわくエリア」に分かれる。

 ハグミュージアム全体で「創造力を育むこと」をにも力を入れており、他階ではすでに創造力を育てるためにクッキング教室などを展開。全エリアを通じて、ルールにとらわれない自由な発想力を伸ばせる施設となっている。スタッフが常駐しているのも安心だ。

 「hu+g Park」オープンイベントには約5000人が足を運んだ。10年目にあわせて、1階部分も今後リニューアル予定だという。渡辺さんは「同社は地域に密接して育ってきた会社になります。ハグミュージアムを通じて、より多くのお客様とコミュニケーションがとれたらと思っています。ショールームだけでなく、おでかけスポットとして、ほっと一息つきに来る場所として、『ハグ』を利用していただけたら」と語る。10メートルの高天井に、ガラス窓から光が差し込む開放的な空間で、たまには親子でのびのびと過ごしてみては。

<取材協力>ハグミュージアム/大阪市西区千代崎3丁目南2番59号/電話06(6586)3789