新進気鋭と老舗グランメゾン 2つのフレンチが融合する美食フェア リーガロイヤルホテルで1月26〜28日

 リーガロイヤルホテル(大阪市北区中之島)は1月26日〜28日、大阪市西区立売堀にあるフランス料理の名店「LOUISE(ルイーズ)」のシェフ、ヤニック・ラオプニュさんを招き、3日間限定のガストロノミックフェアを開く。好評だった昨年に続き、2度目の開催。

右からルイーズのシェフ・ヤニックさん、オーナーソムリエールの田中さん、日本ソムリエ協会の岡名誉会長、新極真会の阪本晋治師範

 舞台は同ホテルのレストランとして、9月に50周年を迎えたフランス料理のグランメゾン「レストラン シャンボール」。本場のフレンチに接する機会の少なかった1973年、時代に先駆けてオープンし、現在まで大阪のフランス料理界をリードしてきた。

 一方、ルイーズでシェフを務めるヤニックさんは、仏パラスホテルの三つ星レストラン「ル・ムーリス」の厨房に入り、ガストロノミー界の頂点に君臨するヤニック・アレノ氏に師事。寝る間を惜しんで修行を積み重ね、20代半ばには部門シェフにまで上り詰める。その後、フランス料理界初のカメルーン人シェフとして一流ホテルや名店からも声がかかり、「今後、フランス料理を志す諸外国の人々の道を切り開くため、引き受けるかどうかを相当悩んだ」(ヤニックさん)が、こうした誘いを断りオーナーソムリエールの田中美希さんと日本にルイーズをオープンさせた。

ルイーズのヤニックさんの料理

2つの名店を結びつけたソムリエ界の重鎮

 華麗なエピソードを持つ新進気鋭の「ルイーズ」と、歴史と研鑚が作り上げたグランメゾン「レストランシャンボール」。この2つの名店を結びつけたのは、同ホテルのマスターソムリエで、日本にワイン文化を普及した第一人者、日本ソムリエ協会の岡昌治名誉会長だった。仏国の勲章「シュヴァリエ」も受章したソムリエ界の重鎮だ。

 今回のフェアは「モダン・クラシック」がテーマ。岡名誉会長は「ヤニックの料理は現代風のフレンチだが、今回はクラシックでやらないかと声を掛けた。ただ、クラシックのこってりしたソースだと胃にもたれるし、食べ疲れてしまう。ソースを少し軽めにするなど、クラシックをベースに現代風にアレンジできるか、とヤニックに持ちかけたら、私に任せろと言われた(笑)」と経緯を説明する。

 フェア期間中、ランチはヤニックさん、ディナーはヤニックさんとシャンボールの10代目シェフ田中貴典さんの2人がそれぞれの解釈で現代風にアレンジした料理の数々を披露する。

シャンボールの10代目シェフ田中貴典さんの料理

大舞台を提供し若手を応援

 ルイーズのオーナーソムリエールの美希さんは「普段、自店で扱えるワインはどうしても限られてしまうけれど、シャンボールなら豊富なワインから料理に合わせて選んでいけるし、名店のサービスにもふれることができる。町場のレストランに、こんな大舞台でチャレンジする機会を与えてくれた岡名誉会長とリーガロイヤルホテルの方々の懐の深さに感謝しています」と話している。

 1月26、27日は18時からのディナーのみ。28日は12時からのランチと、ディナーを開催。各回30人限りの予約制。料金はランチ2万円、ディナー4万円(飲み物別)。

 予約、問い合わせはシャンボールのウェブページまたは電話で。電話06(6441)0953。

ルイーズのオーナー田中さん(左)とシェフのヤニックさん