自転車の交通違反「反則金」導入へ 死亡事故、大阪が最多

自転車交通違反の摘発件数

 警察庁は、通勤通学やデリバリーなど幅広く利用されている自転車の交通違反に「反則金」制度の導入を検討する。2021年度の自転車保有台数は、全国で推計5700万台。なかでも大阪は自転車の世帯当たりの保有台数がトップで自転車の絡む死亡事故が23人(6月末時点)と最多だ。

 警察庁によると、昨年に全国で発生した「自転車が関係する交通事故」は6万9985件で、2年連続の増加。また、自転車が絡む死亡重傷事故では、7割以上で自転車側にも法令違反があった。

 同庁では違反者に行政処分として反則金の支払いを求める「青切符」の導入を視野に、有識者検討会を設置。8月末から開催し、年内に内容をとりまとめる。早ければ来年の通常国会での法改正を目指す。