ふるさと納税 過去最多に 寄付額9600億円超 大阪市から出て行く税収149億円

ふるさと納税 過去最多に

 総務省から8月1日、ふるさと納税に関する調査結果が発表された。住民税控除から見た昨年のふるさと納税の利用者数は891万人で過去最多。令和4年度の寄付額も過去最高で1兆円に迫る9654億円となり、前年度に比べて約1・2倍に増加した。

 寄付額が最も多かったのは、宮崎牛やブランド豚、宮崎地鶏などの返礼品が人気の宮崎県都城市。寄付額は約196億円で、受け入れ件数も100万件を超えた。都城市に続くのは北海道の紋別市(約194億円)、根室市(約176億円)、白糠町(約148億円)。5位には大阪の泉佐野市(約138億円)が入った。

 一方で、ふるさと納税で他の自治体に寄付を行った市民が多く、住民税収が減る見通しの自治体はどうだろう。

 住民税控除額が一番多いのは横浜市で約272億円。次いで、名古屋市(約159億円)、大阪市(約149億円)、川崎市(121億円)、東京・世田谷区(98億円)の順となった。

寄付額が多かった自治体ランキング