記録的な円安や緊迫する中東情勢を背景に、2026年9月の飲食料品値上げが今年最多の4531品目に上ることが、帝国データバンクの調査で分かった。秋に向け家計への打撃は必至の情勢だ。

3年ぶり規模4531品目 減税の効果も限定的との声
帝国データバンクがまとめた価格改定動向調査によると、9月に予定される飲食料品の値上げは4531品目に達する見通しとなった。単月で4000品目を超えるのは2023年10月(4758品目)以来、約3年ぶりの大規模な値上げラッシュとなる。1回あたりの平均値上げ率も15%と高い水準だ。
今年1~11月の累計は既に1万8347品目で、調査開始から5年連続の1万品目突破となった。通年でも前年(2万609品目)を上回る公算が大きい。
9月に値上げが集中するのは、だし製品などの「調味料」(1892品目)と、冷凍食品などの「加工食品」(1818品目)で全体の8割超を占める。要因として従来の原材料高に加え、深刻化しているのが中東情勢による影響だ。原油やナフサ価格の高騰が、食品フィルムといった包装資材費や物流費の上昇を連鎖的に招いている。さらに1㌦=160円を超える歴史的な円安や、異常気象に伴う不作も重くのしかかる。
政府は27年4月から2年間限定で食料品の消費税率を8%から1%へ引き下げる方針を示したが、構造的なインフレ圧力が根強く、効果は限定的との指摘もある。度重なる値上げで節約などの自助努力も限界に達しつつある中、生活者の負担感は一段と重さを増しそうだ。

