心臓難病を克服した門真のラジオ局共同代表 「日本のてっぺんから命の大切さを」 富士山頂にAED設置

 インターネットラジオ局「ゆめのたね放送局」(門真市末広町)の共同代表・佐藤ダイスケさんと岡田尚起さんらが18日、日本最高峰・富士山の山頂にAED(自動体外式除細動器)を設置した。心臓の難病を克服した佐藤さんが、「日本のてっぺんから命の大切さを発信したい」と、クラウドファンディングで全国から寄せられた支援を受け、過酷な環境で実現した。

富士山頂付近で、笑顔を見せるプロジェクトメンバー

 きっかけは、佐藤さん自身の闘病経験にある。1年半前、「慢性血栓塞栓性肺高血圧症」という20万人に1人とされる難病を発症。心臓を1時間停止させての大手術を行い、後遺症が残る可能性も告げられたが、奇跡的に回復を遂げた。この経験から「命を全力で楽しむ」と決意し、アーティスト橘ナオキさんが進める「ミリオンハートプロジェクト」のAED普及活動に共感。多くの登山者が訪れる一方、AEDが十分に整備されていない富士山頂への設置を目指した。5月に開始したクラウドファンディングには、開始4日で目標額の半分を突破。最終的には目標150万円を大きく上回る424万1000円(支援者386人)を達成した。

AEDを奉納した佐藤ダイスケさん(右)と岡田尚起さん

 7月17から18日にかけて行われた登山には、「ゆめのたね放送局」やミリオンハートプロジェクトを主宰する「ハルキハウス」、静岡県の地域コミュニティ「静岡人」のプロジェクトメンバー計8人が参加。気圧や酸素濃度が低い過酷な環境の中、富士山頂の浅間大社奥宮で奉納式を執り行い、山頂に2台設置し、8月7日には麓にある本宮浅間大社に1台の計3台のAEDを設置する予定だ。

 佐藤さんは「AEDは使われないことが一番ですが、いざという時に安心を与える『守り神』のような存在になってほしい。アートを取り入れたデザインを通じ、多くの人がAEDに関心を持つきっかけになれば」と話す。同局は今後も活動を継続し、命の尊さを発信し続けていく考えだ。

参加した8人で登山者の安全を願った

■ゆめのたね放送局/大阪府門真市末広町17-18ポケットアベニュー2階/info@yumenotane.net

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