子どもたちが「一日起業家体験」を通じて、お金や仕事、社会の仕組みを学ぶ「キッズビジネスフェスタ2026」が8月30日にOMMビル(大阪市中央区1-7-31)で開催される。主催は、子どもの起業家育成スクールを展開するアルボルキッズスクール。同イベントは、起業家体験と一般来場のどちらかで参加可能。
特に注目するのは、「起業」を知る・学べる・体験できる起業家体験。「起業」をもっと身近に感じられ、自分の「好き」や「得意」が「お金を生み出すもの」に変わる体験を通じて社会を知り、自分の将来を考えるきっかけ作りとなるイベントだ。
起業家体験では、子どもが自分のやりたいビジネスを選び、事業計画、出店準備、販売、売上集計までの一連の流れを体験する。リアルな客へのモノの売買を通して、仕事・ビジネスのおもしろさを知ると同時に、社会で〝活きる〟力とは何かを知ることができる。
事前申込制で、参加費は3300円、対象は小学3年生から中学3年生。2部制で各回8人まで参加が可能。本イベントでは、子ども社長が様々な商品や体験コーナーを出店しており、子ども社長の出店店舗を回って楽しみたいという一般来場(参加無料)も受け付けている。

なぜ、今 「起業家教育」が必要なのか?
イベントを主催する「アルボルキッズスクール」は、子ども向けに起業家教育や金融教育を行っている。代表の福井朋子さんは、現代の子どもに必要なのは「自分で考え、動き、価値を生み出す力」で、それを育てるのが「起業家教育」だと語る。
AIやテクノロジーが発展し、多くの仕事が機械に代替されるといわれる時代の中、子どもに必要なのは「自分で考え、動き、価値を生み出す力」だと福井さんは考えた。
「かつては『良い大学に入り、大手企業に就職すれば安泰』という明確なレールがありましたが、その常識が通用しなくなりました。これからの時代に求められる人材とは、自分で問いを立て、失敗しながら答えを創り、新しい価値を創造していける強いマインドと行動力を持った人です」と福井さんは話す。
〝社長になるため〟だけでなく、どんな職業に就いても必要な〝生き抜く力の土台作り〟として起業家教育を行い、自己肯定感や主体性、問題発見・解決力、精神力、失敗を恐れず失敗から学ぶ姿勢を育もう、という考えだ。
もう一つ重要視しているのが「マネーリテラシー」だ。
日本では〝お金の話〟はタブーとされることが多く、学校教育の現場で学ぶことも少ない。「お金は働いたらもらうもの」という考えを超えて、「自分で価値を生み出し、その価値提供がお金へと変わる」という「経営的思考」を身に付ける必要性からも、「起業家教育」の重要性を福井さんは感じている。

「子どもたちが生きていく未来は、私たち親が育った時代と全く異なります。親世代の〝当たり前〟をそのまま子どもに与えることが、必ずしも正解ではない時代になりました。大切なのは、子どもの個性を認め、正解を押しつけるのではなく、様々な体験を通じて、自分で考える機会を与えることと。また失敗を肯定し、失敗を恐れずチャレンジできる環境を家庭と教育の場でともに作っていくことです。新しい未来を生き抜く力を育てるのは、今しかないのです」と福井さんは熱を込める。
「やりたいことがわからない」子どもたち

福井さんは、時代として「自分で考える力」を子どものうちから養うことが必要だと説く一方で、最近の子どもの傾向として「何でもいい、どっちでもいい、と答える子どもが多いように感じる」と話す。
それは、情報過多で、比較的あらゆるものが手に入りやすい時代だからこそ、自分の欲求・欲望を自覚しにくいのでは、と福井さんは分析している。
まず〝遊び感覚〟で子どもの好奇心や学ぶ意欲を掻き立て、そこから実践教育を通して「自分で考え、動き、価値を生み出す力」を同スクールでは育てている。「キッズビジネスフェスタ」は、その一部を体験できる場となっている。
■アルボルキッズスクール/06(6718)7002(受付時間:9:00-19:00)/大阪市中央区上本町西1-5-18エイチツーオー第5ビル 6階
