26年目の進化宣言 永井裕子、演歌の枠超えブルース&ロック披露 大阪で昼夜2公演

 小柄な童顔でアラフォーの年期を感じさせない演歌歌手、永井裕子が毎年恒例にしている大阪のライブハウスでの「Autumn Live」を開催。昼夜2回公演には熱心なファンクラブ「裕子組」のメンバー多数が詰め掛け、野太い声で「ゆっこチャン!」とおなじみの合いの手が盛んに飛びかった。

ライブのトークが持ち味の永井

 プロ活動26年目に入り、最新曲は昨春の「おんなの花道」で33作目を数える。それまで速射砲のように毎年1、2作の新作を出し続けてきたが25年の節目を機にいったん立ち止まった。「ある程度実績も積み重ねて〝ライブが楽しい歌手〟と皆さんに言って下さるようになった。主に本音トークの事なんですけど、ライブで歌わせて頂く曲の幅も少し広げようかと」と説明。

BSテレビ歌番組で一緒に司会する前田(左)がお祝いに駆け付けた

 持ち歌は演歌中心だが、プロになる前は歌謡曲ポップスなどリズミカルな曲も得意だった。今ではさらにブルースやロックまでカバーしている。今回の大阪のライブでも「わかれうた」(1978年・中島みゆき)や「ラブイズオーヴァー」(82年・欧陽菲菲)と昭和の大ヒット曲をサラリと披露。BSトゥエルビ「新歌謡曲の匠」(毎週火曜朝)で一緒に司会を務める在阪タレント、前田大樹もお祝いに駆け付けた。合間の軽妙トークで、常にファンを笑顔にさせる楽しい展開はお約束で、終了後はファン1人ずつと2ショット撮影で感謝の気持ちを表した。

軽妙な振り付けで笑顔で歌い踊る永井

 元々佐賀県出身で西日本の活動も多い。大阪のライブハウスでの次回単独公演は来年5月と早くも決定。題名などは公表していないが既に「新曲発売ライブ」とちゃっかり銘打ってある。「少し時間があるので、過去の持ち歌で素敵なのに歌う機会が少ないカップリング曲とかももっと取り入れて行きたい。ド演歌だけじゃない色々な私も見て下さい」とアピールした。

大阪で行われた単独ライブのチラシ

(畑山 博史)

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