リンゴ病流行拡大 府が妊婦への感染対策を強調

 大阪府内でリンゴ病(伝染性紅斑)の流行が続いている。府によると、6月第23週(2~8日)に定点あたり2・14人、第26週(23~29日)には2・41人と、いずれも警報基準(2・0人)を超える状況が続いている。
 吉村洋文知事は7月3日の記者会見で「依然として警報レベルを超えており、引き続き注意が必要」と呼びかけた。特に妊婦が感染すると胎児に水腫や流産などの影響が出る恐れがあり、妊婦やその周囲の人たちに感染対策の徹底を求めた。
 リンゴ病はワクチンがなく、手洗いや咳(せき)エチケットなど基本的な予防策が重要。府は流行の長期化について「特別な要因は把握していない」とし、感染状況を注視していく。