千里阪急ホテル 来春閉館へ 最後のビアガーデン開幕

ライトアップされたプールサイドでにぎわう千里阪急ホテルのビアガーデン。今年が〝最後の夏〟となる

〝最後の夏〟に感謝を込めて 千里阪急ホテル恒例ビアガーデン始まる

 千里阪急ホテル(豊中市)の夏恒例イベント「プールサイドビアガーデン」が、今年も6月27日からスタートした。ライトアップされた屋外プールを囲む開放的な空間で、鉄板料理のライブ演出や彩り豊かな装飾が五感を楽しませる。時間無制限の食べ飲み放題が魅力の人気企画だ。
 今年は、来春の営業終了を控えた〝最後の夏〟。1970年の大阪万博とともに誕生した同ホテルは、50年以上にわたって地域に親しまれてきた。結婚式や会合、思い出を重ねてきた人々にとっても、ビアガーデンは夏の風物詩として特別な存在だ。
 この〝ラストイヤー〟を彩るべく、会場全体を包み込む照明演出や、仕上げの香ばしさまで楽しめる鉄板料理の数々がそろい、スタッフも「感謝を込めて精一杯おもてなししたい」と気合十分だ。
 営業は8月31日まで。料金は大人5800円、子ども3000円(4歳~小学生)。営業時間は午後同5時半〜同9時(日曜・祝日は午後5時〜同8時半)。
 なお、同ホテルは施設の老朽化などを理由に、来年同3月30日の宿泊利用を最後に閉館を予定。近年は大阪市内を中心に新ホテルの開業が続く一方、長く親しまれてきた老舗ホテルがその役目を終え、静かに〝引退〟の時を迎えている。(大畑明仁)

香ばしい音と香りが食欲をそそる鉄板料理