競馬のファッションをストリートへ C.ルメール騎手のアパレルブランドが話題

競馬のカラフルな色彩や形から発想したポロシャツ。パンツはジョッキーが実際にレースで着用するレギンス付きのデザイン。
競馬のカラフルな色彩や形から発想したポロシャツ。パンツはジョッキーが実際にレースで着用するレギンス付きのデザイン。

 玉あられ、たすき、山形─。競馬の勝負服が放つ個性的なデザインや色彩を取り入れたアパレルブランド「CL by C・ルメール」。フランス人ジョッキー、クリストフ・ルメールさんが設立したブランドで、自身が騎乗しG1競争で9勝を挙げた名馬アーモンドアイとのコラボ商品も販売し、話題を呼んでいる。

 同ブランドでルメール騎手が目指すのは、競馬スタイルの大衆化だ。自身が好きな仏リーグのパリ・サンジェルマンを引き合いに、「サッカー観戦はユニフォームを着て応援するが、競馬にはそれがない」と、競馬場の内外でも競馬を楽しめる「ストリート・ジョッキー・スタイル」というコンセプトを掲げている。

 商品はTシャツやポロシャツ、レギンス付きパンツ、キャップなどをラインナップ。勝負服という特徴的な要素を取り入れつつも、前に出過ぎず自然に着こなせるデザインで、いずれもスリムなシルエットが印象的だ。

競馬和アートを展開する尾花龍一氏とコラボしたアーモンドアイのTシャツを着るルメール騎手
競馬和アートを展開する尾花龍一氏とコラボしたアーモンドアイのTシャツを着るルメール騎手

 「競馬が細部で勝負を分けるように、ブーツの形をしたジッパー、ジョッキー帽のボタンなど細部にもこだわっているんですよ」と話すのは、ルメール騎手と家族ぐるみで付き合いのある代表の平岡千菜美さん。「涼しい素材なので、これからの季節はゴルフウエアとして着こなすのもいい」と話している。

 各商品はそれぞれ、年間の重賞回数と同じ129着に限定。キャップはG1数と同じ各モデル24個となっている。

 ブランド設立に関して「自分を支えてくれた日本に恩返しを」と、日本製にこだわったルメール騎手。国内で調達した素材を使い、京都や大阪、和歌山、奈良の小さな工場で生産。京友禅や西陣織の職人の伝統工芸や、着物に用いられる金銀箔押しなどの技法を取り入れ地場産業を応援。若手デザイナーとのコラボ商品も展開している。

 購入はオンラインショップから。(https://www.c-lemaire.co.jp/