「個人の健康医療情報」で未来のヘルス体験 VRで体内に潜入も

 万博会場の西端にあるフューチャーライフヴィレッジ内フューチャーライフエクスペリエンスで、6月24日から7月7日まで、「PHR連携が生み出す、新時代のウェルネス体験」が開催中だ。

 PHR(Personal Health Record)とは個人の健康医療情報のこと。PHRを活用することで、個々人にパーソナライズされたヘルスケアサービスの創出が可能となることを期待した未来社会へ向けてのサービスを体験できる。サービス内容は運動・食事・睡眠・ライフスタイルと多岐にわたり、〝あなたらしく暮らすだけで自然と健やかになれる〟、未来の健康社会の可能性を体感してもらう。

 経済産業省の実証事業「令和5年度補正PHR社会実装加速化事業(情報連携基盤を介したPHRユースケースの創出に向けた課題・論点整理等調査実証事業)」に参画するサービス事業者及びPHR事業者の全20事業者がペアリングして10件のPHRサービスの展示発表と体験提供を行っている。

 フューチャーライフヴィレッジ内フューチャーライフエクスペリエンス以外にも、EXPOメッセ「WASSE」でも参加企業のうち2社が展示、体験を行っている。

 フューチャーライフエクスペリエンスで展示、体験できる企業には以下のようなものがある。

▼今日何食べよ? byカロママプラス ~あなたの体調や好み!? を考えたお食事をパーソナルにご提案~
 Arteryexの「パシャっとカルテ」やY4.comの「Vital Gain」に記録された健康診断結果や活動量などのPHRと、WellmiraのAI健康アプリ「カロママプラス」に記録された食事・運動・睡眠などのライフログをもとに、万博会場や周辺飲食店のおすすめメニューから、個人に合った食事メニューをAIが提案する。

 体験してみたら、なんと過去に取材したことのある「ほっかほっか」のワンハンド弁当が該当した。

▼わくわく!野菜でカラフルVR~あなたとあなたの大切な人たちでミライの健康を実践~
 VRを使って仲間と一緒に体内に潜入し、大切な人の健康を損なう敵を、野菜を食べるほど強くなる武器「ベジタブルガン」で倒すシューティングゲーム。
 NTTドコモの「健康マイレージ」とカゴメの「ベジクエスト」を連携し、前者にPHRを蓄積し、後者には毎日の野菜摂取量を記録。カゴメの「ベジチェック」で野菜摂取レベルの測定と、VRゴーグルを付けたゲームのプレイが可能。記録したPHRによって敵の種類や強さ、野菜摂取量でアイテム、野菜摂取レベルで武器の強さなどゲーム性が変化する。家族や友人、知人と一緒に楽しく健康や野菜についての理解が深められる。

 野菜の摂取量でゲーム内での強さが変わるというのは面白い。子どもたちがハマれば、ゲームに勝つために野菜を摂取する量を増やそうとするので、これは妙案。

▼トレトレで楽しく歩く →カラDAスマイル!
 現実世界の移動がアプリ内に反映され、アイテムを収集しながら移動する位置情報ゲーム。エムティーアイの 「CARADA健診サポート」、大阪府の「アスマイル」に記録した健康診断情報等を活用し、リアルワールドゲームスのゲームアプリ「トレイントレイン」がより健康になるためのおすすめの目的地を提案し、移動を促す。

 万博会場では、ゲームの地図上にパビリオンなども表示され、特別イベント 「ミャクミャク集め」 にも参加できる。