
「わ!」ということで円形の建物を連ねた形のドイツパビリオン。同館のテーマは「循環経済(サーキュラーエコノミー)」でタイトルが「わ! ドイツ」だ。
「わ!」には、循環の「環(わ)」、調和の「和(わ)」、 感嘆の「わ!」の3つの意味が込められたもの。また、パビリオン自体が森と7つの円が重なり合った木造建築で、循環型で持続可能な建築となっており、建築や景観、展示を一体化し、他ではできない体験を提供している。そして建物はすべて解体、再利用可能な資材で建築されているという。

館内に入る前に、スタッフから手のひらサイズのドイツ館のマスコットキャラクター「サーキュラー」の使い方の説明があり、一人に1つずつサーキュラーが配られる。同館内では、このサーキュラーを使って、各場所で音声ガイドの説明を聞いて回りながら、環境経済について学習しつつ進んでいく様な流れになっている。
サーキュラーを壁にあるポイントに近づけると、光がフラッシュし、サーキュラーから録音された音声が流れ始める。

音声ガイドの内容は、各ポイントごとに事前に用意された情報で、ポイントの周りには大まかな説明やイラストが描かれている。これらのポイントは館内全体で70~80カ所以上あり、その1つずつに環境経済やサステナビリティー、歴史や技術に関する話が用意されているので、全部を聞こうとすると何時間もかかりそうだ。実際見ていても全部を聞いている様な人は見当たらなかったし、スタッフに尋ねても、「全部聞く人は少ない。各自で壁に書かれた文章をみて、気になったポイントだけ聞いて貰えたら大丈夫」とのことだった。

館内の導線は何となくシンガポールパビリオンと似ており、円を描く様にゆっくりと上へ上がっていき、その途中で各所にポイントがある構図。全体は「生物圏」「循環型都市」「資源・エネルギー循環の環」の展示室に別れていて、大型スクリーンに循環経済に関係するドイツ企業を紹介する映像があったり、ARを使った体験型の展示があったり、色々と工夫が凝らされていた。


最後は、屋上ガーデンに到着し、外に出るとそこではドイツの各都市の紹介がされている。
