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【大阪関西万博】遅れても慌てずマイペースのインド館 宇宙やデジタル世界からインド各州のPRまで

 開幕から2週間ほど遅れてオープンしたインドパビリオン。オープン翌日に行ってみたら朝から入場制限が出て、1日中それが続く人気ぶりだった。

 館内に入ると、過去、現在、未来と順に部屋があり、インドの過去から未来にわたる姿を垣間見れる様な構成になっている。

 現在の部屋ではインドはIT先進国らしく、デジタル世界を全面に押し出した展示になっている。未来の部屋では、最新の鉄道や橋、そして宇宙がテーマで、インドがこれからどこへ向かっているのかが良くわかる。

 その先に進むと、そこは州のPRを目的とした部屋で、インド各地の州が1から2週間程度で入れ替わってその地の産業や自然、伝統工芸品や工業製品などを展示してPRする。イタリアパビリオンでも似たようなことをやっていたし、各パビリオンで何かしらのPR合戦は行われていることがわかる。

 万博マニアの二神さんによると、「過去の万博でもこういうPRや売り込みは行われていて、万博は単純に未来を語ってワイワイ盛り上がるだけのイベントでなく、しっかり実利のビジネスも裏では行われています」と言うことだった。

 最後の部屋では、「1地1品」というタイトルで、インドが国として認定している優れた伝統工芸品を展示している。インド中から集められた選りすぐりの製品ばかりなので見応えあがある。しかし展示品には何も説明がついておらず、見るだけでは詳しいことはわからない。しかしそういう時はこのマークの二次元コードを読み取ると色々と情報が出てくる様になっていて、IT先進国をさりげなく主張しているかの様だ。

 本当はこれらの展示品をみた後、ギフトショップでもっと手頃なものを購入できるはずだったが、まだ準備できておらず保留中。
 裏情報によると、品物は裏の部屋に段ボール箱に入った状態で置かれているが、インドの皆さんは慌てる様子もなく、何でもない様に過ごしているらしい。

 万博オープンから遅れてオープンしても気にしていないのがよくわかる話だ。こういう異文化体験、国民性を感じることができるのも万博の楽しみ方の1つなのかもしれない。

 ちなみにレストラン/カフェやギフトショップも近々オープンする予定なので、期待せずにそのうちオープンするのを待つしかなさそうだ。