2月度「大阪発流行歌ライブ」が大阪・アメリカ村のライブハウスBIGCATで開かれ、昨年末に新曲「なみだ紅」を出した津吹みゆが、そろいのピンクのウインドブレーカーで詰めかけたファンクラブ応援団を前に熱唱した。

津吹にとって今月は区切りのデビュー10周年で29歳誕生月。東北・福島の出身だが幼い頃から宝塚歌劇と大衆演劇が好きで関西はなじみの地。さらにプロデビューから10年間ラジオ大阪でDJ番組を担当し続けておりリラックス。

持って生まれた広い音域で特にソプラノ高音部に定評があり、今回も5曲歌う中に宝塚歌劇「エリザベート」から歌曲「私だけに」をチョイス。澄んだ美声を響かせたと思えば、ご当地ソング「大阪ラブソディー」と自由自在。新曲はカップリングの「闇夜においで」と共にほろ苦い恋を題材にした〝大人の女の艶歌〟だが、津吹の声はよく通るのでどうしても爽やかな印象に。ファンも手拍子と掛け声で元気に盛り上げ皆が笑顔になる展開。

終了後のCD即売会ではファンと談笑し、気軽に2ショット写真撮影にも応じた。最近、担当マネジャーが同世代女性に交代。「デビュー以来ずっと年上男性の方に付いて頂き、いろいろ勉強させてもらう先生のような存在でした。今はお化粧やファッションの話しも一緒にできるようになり楽しい」と笑顔。

10周年記念コンサートを4月5日に東京・渋谷で開催が決定。「無理をしないでありのままの私を好きになってほしい。演歌だけでなく宝塚歌劇やクラッシックの曲も聴いて頂きたい。大衆演劇が好きなのでぜひ時代劇もやりたいです。お姫様? いえいえチャンバラもある〝くノ一忍者〟役はどうでしょう?」と独演会へ夢を広げた。
(畑山 博史)