万博の新たな象徴「シャインハット」お披露目

 大阪・関西万博開幕前日の4月12日に開会式が行われる会場EXPOホール「シャインハット」の内装がほぼ終わり報道陣に公開された。

帽子を置いたようなEXPOホール「シャインハット」の外観

 ホールは大阪メトロ夢洲駅を降りすぐの万博会場東ゲートからも近く、黄色の壁に金色のつばを持つ帽子風。1970年大阪万博の「太陽の塔」に匹敵するシンボルとして機能する延べ8400平方㍍の円形劇場で室内は純白の布地で包まれ客席は階段状に計1900。舞台となる円形ステージは直径18㍍あり会期中のさまざまなイベントに対応できる。ステージ上の天井は15㍍と高く、すべての客席から視界をさえぎられずステージを鑑賞できる。

高い天井からさえぎる物がない円形ステージ

 このホールでは開会式後、日替わりで参加国・地域による「ナショナルデー」イベントが行われるほか、日本の祭りや伝統芸能、邦楽などの披露を中心に、現時点で会期のほぼ半分にあたる93イベントが決定。会期中も新たなイベントを募集し、実施する。また会期中は日没後、外壁を利用しさまざまなプロジェクションマッピングが公開される。

ホールステージで感想を述べる左から小橋、池坊、大﨑

 視察した万博催事検討会議の大﨑洋・代表理事(前吉本興業会長)は「真っ白できれい、椅子のデザインもかわいい」、池坊専好・同(池坊次期家元)は「太陽が昇っていくような外観で大きな可能性を感じる」と感想。 開会式と閉会式を手掛ける小橋賢児・催事企画プロデューサーは「生命の力強さを感じさせる空間。184日の全会期で使って頂いてこそ意義がある。どんな物語がここで繰り広げられるのか? 今からワクワクする」と期待を込めた。

(畑山 博史)