讃岐うどん専門店「丸亀製麺」は、体験特化型施設「手づくり体験教室」を7月12日に京阪守口市駅のすぐそばにオープンする。
これに先立ち、メディア向けの体験会があったので参加してきた。
一人で参加したため、手作り体験しながら写真を撮るハメになり、なかなか苦戦した体験になってしまった。
「手づくり体験教室」は、一から手づくりでものをつくる楽しさを感じてもらうことを目的とした施設で、2023年に東京都立川市に一号店がオープンし、大人気となったため今回、守口市に国内2号店をオープンさせることになったという。
「丸亀製麺のことをもっとよく知ってもらいたい、食の感動体験をしてもらいたい、手づくりの大切さや身近な家族や友人と共に同じ体験をしてもらいたい」という狙いで展開しているので、当面は大阪府内には「手づくり体験教室」はこの守口店のみ。
すでに予約の受け付けが始まっていて、滑り出し好調らしいので、興味を持った人はすぐに予約した方が良さそうだ。
「手づくり体験教室」の内容は、小麦粉からうどんを練り上げて、切って茹でる手前までを自分で行い、麺職人さんに茹でるところを任せて、後は自分で作ったうどんが茹(ゆで)で上がったら頂く、という流れ。
「手づくり体験教室」には和田準平さんという校長先生があり、皆さんの体験を懇切丁寧に指導してくれる。トークが上手で麺職人でもあるので、うどんについてもとても詳しい。
通常の体験教室では大きなテーブルが3つあり、それぞれに2~4人のグループが3組程度いて、そこにアシストしてくれるスタッフが1人ずつ付く体制になっている。
メディア向け体験会では時間がなかったので省かれていたが、一般客が参加する体験教室では、麺作りの合間に、クイズや裏話、おもしろストーリーなどがどんどん繰り出され、あっという間に3時間が過ぎてしまうという説明だった。
また、やってみると分かるが、かなり体力も使うので、終わってみるとほどよい疲れが感じられる。そのため、子どもと一緒にいくと、メインで作るのは子どもになるかもしれないが、一緒にいく両親もそれなりに体力を使うので、油断しないように。
体験作業は、大きな器に入った小麦粉に塩水を振りかけて、間髪入れずに両手でかき混ぜて、粉をだんご状にしていくことからスタートする。
うまく纏(まと)ったら、透明の袋に入れて床に敷かれたマットの上に置いて、なんと足で踏んづけて広げていくのだ。
この時、校長の発声に合わせて足踏みダンスの歌を歌い、身体全身を使って踊りながら足踏みしていく。校長先生やスタッフはっちゃけ度に圧倒されながら、足踏みを続けていくと良い塩梅に生地が練り上がっていく。
この辺りから付き添いだったはずの親の負担が増し始める!
注意点としては、袋の上に靴下のまま乗って足踏みすると滑りやすいので気をつけること。特に子どもがするときはそばについていてあげてほしい。
練り終わると、袋の中に入れて暫(しばら)く寝かせる。
その間は校長の楽しいお喋りタイムで過ごす。
その後は、生地を広げて伸ばして、専用の台に乗せて、麺切り包丁で細くカット。
うどんは茹でると膨らむので、ここで細めにカットしておかないと、茹で上がるのに時間がかかったり、茹で上がった後の麺が膨張して太過ぎたりするので気をつける必要がある。
カットした後は、トレイに広げて並べるだけ。それを釜の前にいる麺職人さんに渡して茹で上げてもらう。
多くの体験者の麺を一度に預かって茹でる流石麺職人は、それぞれの麺の太さなどをみながら、ベストの茹で上がりタイミングをチェックしている。お湯に入れた順番に茹で上がるのではなく、でき上がったものからあげていくというから、その職人技には驚きだ。
暫く待っていると、私のうどんも茹で上がり、かき揚げとともに私の席に戻ってきた。
かき揚げは、一般の体験教室では、自分で好きな野菜を選んでかき揚げを作ってもらえるので、自分で打ったうどんとオリジナルかき揚げが味わえる。
ここで、予想外のことが。通常最低2人で参加するところを一人で体験したため、うどんが2人前出てきてしまった。もちろん、かき揚げも(笑)!
一人前が100グラムくらいで計算してある、ということだったので、トッピングなどで味変させながら、2杯とも平らげたがお腹いっぱいになったことはいうまでもない。
以外なトッピングとしてラー油があり、うどん屋さんでラー油を出すところは珍しい、という説明だったので、挑戦してみたところ、七味とは違う辛さのうどんが体験できた。
うどん自体は、練り方などで個人差は出るということだったが、私のうどんはコシがしっかりしていて噛(か)み応え抜群だった。何度か体験すると自分の好みのうどんが見つけられるだろう。
やってみると楽しく、病みつきになる可能性は大だ。
手づくり体験教室は、大人も参加できるが、同店としては子どもたちにできるだけ参加してほしい、と考えているので、室内の造りが全て子ども目線になっている。調理スペース前のカウンターや手を洗う水道などの高さ、作業に使うテーブルの高さも子どもの背丈に合わせて調整できる。子ども用のイスも用意してくれいて、安心して参加できる。
▼体験プログラム概要
参加者は、「うどん」と「天ぷら」づくりを体験。子どもは色とりどりのオリジナル麺職人制服に着替えて参加する。
①生地づくりから!
使う素材は国産小麦と塩と水。つくり方は一緒でも混ぜる人によってうどんに違いが出る。
②生地を〝鍛える〟足踏み♪
手づくり体験教室オリジナルの「足踏みダンス」で生地を鍛える。コシがあっておいしい麺を想像しながら、楽しく、力強く、足踏み!
③オリジナルのかき揚げがつくれる!
数種類の野菜から自由に選べて、スタッフが目の前で、あなただけのかき揚げを揚げてくれる。
④でき立てをみんなでおいしく!
うどんや天ぷらをついに実食。 自分でいちからつくったから、最高においしい!
3歳以上から対象で料金は1人3300円(申し込みは2人から)。時間など詳細はURL(https://jp.marugame.com/tedukuri-class/#tab-2)へ。