社内の不用コピー用紙を新しい製品に作り変え販売 「PELP!+(ペルププラス)」スタート

不用コピー用紙の回収

 紙再生サービスメーカーの山陽製紙(泉南市)は、オンデマンドサービスを提供するキンコーズ・ジャパン(東京都港区)と連携し、不用コピー用紙を別の新しい製品に作り変えるサービス「PELP!(ペルプ)」に新しい価値を加えた「PELP!+(ペルププラス)」の提供を開始している。

 同サービスの会員企業から不用コピー用紙を回収し、オフィス用品などにリサイクルする「ペルプ」は、山陽製紙が2012年から提供しているサービス。キンコーズは2021年9月に同サービスの会員となり、同サービスを通じて従業員が使う名刺や封筒に再生して利用してきた。翌年からパートナーシップを結び、顧客向けにペルプを通じて回収した不用紙でつくった再生紙「PELP! PAPER(ペルプペーパー)」を商品ラインナップに加えて販売。この中で「1社単独でリサイクルの循環を完結させたい」という同社の要望を受け「ペルププラス」が誕生した。社内では、環境活動への参画やSDGs推進活動が見える化できると好評だ。

 「ペルププラス」は、最少で約180㌔㌘の不用コピー用紙でオリジナルの紙製品をつくることができる。「PELP!+企業名」のロゴが明記できるほか、「どの企業で分別された紙か」「どんな紙製品に生まれ変わったか」など、再生状況が追跡できるWEBサービス「カミトレ」を活用することができる。

<取材協力>
■山陽製紙/泉南市男里6-4-25/電話072(482)7201
http://www.sanyo-paper.co.jp/

■キンコーズ・ジャパン/東京都港区芝浦1-1-1 浜松町ビルディング27階/電話(0120)001966
https://www.kinkos.co.jp