2029年グランドオープン予定 大阪駅周辺のさらなる回遊性向上と活性化
大阪駅周辺のまちづくりを担う、JR西日本ステーションシティは10月8日、大丸松坂屋百貨店、JR西日本SC開発の3社で連携し、「大阪ステーションシティ・サウスゲートビルディング」の大規模リニューアルの計画を始動すると発表した。2011年の開業以来初となる大規模リニューアルで、グランドオープンは29年を予定。25年秋から約4年をかけて、施設全体を段階的にリニューアルする。
2023年11月に「JPタワー大阪」、24年7月に「イノゲート大阪」が開業した大阪駅西エリア。同年9月にはうめきた2期エリアの先行まちびらきなど、大阪駅周辺に個性豊かな新エリアが続々と誕生。3社はこの流れをさらに進め、大阪駅に直結する「サウスゲートビルディング」(商業エリア:地下2階~地上15階部分)を全面刷新し、「個性的な商業施設として再構築することで、大阪駅南エリアの特色を際立たせ、大阪駅周辺のさらなる回遊性向上と活性化を図りたい」としている。
エリアシナジー創出に向けてさらなる活性化
サウスゲートビルディングは、新たなサウスゲートビルディング商業エリアについては、地下2階~9階を大丸松坂屋百貨店が、10階~15階をJR西日本SC開発が運営する計画。大丸松坂屋百貨店の親会社である J.フロントリテイリングは、2024年度から始動した中期経営計画において、グループシナジーの進化に向け、重点7都市での「エリアの価値最大化」を掲げている。
大阪は重点エリアで、大丸梅田店を関西圏での重要な拠点と位置づけ、大丸梅田店はエリアシナジー創出に向けてさらなる活性化を図り、国内外からの広域な集客を目指すため、これまで培ってきた商業施設運営の知見を集結させ、フロア構成を抜本的に見直す。
「ルクア大阪」との買い回りや相乗効果を期待
また、ノースゲートビルディングでファッションビル「ルクア大阪」を運営するJR西日本SC開発が、「ルクア大阪」との買い回りや相乗効果が期待できる、魅力的な専門店を集積させたショッピングセンターを新たに開発し、ファミリー層や今後、さらなる増加が見込まれるインバウンドの需要の取り込みも図る。各社の専門性を活かした、大阪駅南エリアのさらなる賑わいを創出する、より魅力的な商業施設へと生まれ変わることで、「人、まち、社会のつながりの進化」、「大阪ステーションシティ、大阪駅の魅力向上」を実現し、大阪のまち全体の活性化にも貢献していく考えだ。