8月の党代表選に向けて説明する吉村副代表
参院選の結果を受け、松井一郎大阪市長が代表辞任を表明した日本維新の会。7月30日の党大会で代表辞任が正式に決定する。党では初となる8月の代表選に向け、党内では立候補の動きを見せている。〝創業者〟以外での代表選出について後継者が不透明な状況も。また、地方議員と国会議員の間での意見の違いが垣間見える。「首長として職務を優先する」として出馬を否定している副代表の吉村洋文知事。7月14日の定例会見では各社から立場や方向性などを問う声が出た。(聞き手は椎葉直)
「執行部に入り、大阪の思いを伝える」
―朝日 党の創業者でもある橋下徹氏の話では、大阪の地方議員の声として、国政政党と大阪維新を切り離してもいいのではという意見も多いという。政党交付金も地方議員と国会議員の間でも不平不満を持っているとも。代表選を控えての受け止めを。
党の方向性を決めるのが代表選。選挙で訴えを戦わせ、選挙で決まったら、全員が一致団結してその代表を支える。結果について従うことが政党として当たり前。
僕が特定の人の推薦人になることはないと言ってきているが、推薦しないけれども、当選した人、選ばれた人を、その後やっぱりしっかり支えていくことはしっかりやっていく。また、新代表に求められれば執行部に入って、大阪の思いというのを伝えていく役割を果たす。
―日日 府知事に専念するという理由で代表選は出ないが、執行部との両立は可能と思っているのか。
今も日本維新の会の副代表。可能だと思っている。
―大阪維新の会と日本維新の会のパワーバランス的な話もあるが、大阪はいわゆる国政政党の地域組織という位置付けか。
大阪維新の会は、日本維新の会から見たら、大阪の地においては地域政党としてしっかりやる、その位置付けでいいと思っている。
―日日 日本維新の会の代表になるという人は国政に通じている方が、ふさわしいというふうに思われているのか。
そこはどういった方が、必ずしも国会議員でなくても、地方議員であっても首長であっても、国政に対しての思いと、日本維新の会、国政政党を強くしていくという思いがあり、選挙で選ばれたとすればその人が最も適切な人だというふうに思っている。属性の資格みたいなのはあんまり考えてはいない。