高校生の感性で綴った和歌を朗詠 明浄学院高

歌人・藤原家隆を偲ぶ「家隆忌(かりゅうき)」を実施

祭文を詠み上げる宮脇優奈さん=天王寺区夕陽丘

 明浄学院高(阿倍野区、渡邊雅彦校長)は、鎌倉時代の歌人・藤原家隆の功績と遺徳を偲び、生徒と教職員が詠んだ和歌をささげる「家隆忌(かりゅうき)」を天王寺区夕陽丘の「家隆塚」で行った。
 日常の風景や情景を高校生のみずみずしい感性で綴った和歌を生徒代表が朗詠した。行事は1957年に始まり、今年で68回目。同校では和歌や俳句の創作を授業に取り入れている。

 13日に行われた式には生徒約50人が参加。献茶や献香、家隆を顕彰する祭文、家隆が詠んだ和歌3首を詠む朗詠などが厳かに行われ、同校の生徒と教職員が詠んだ和歌67首を生徒の代表が詠み上げた。

 生徒会所属の宮脇優奈さん(2年)は、「60年以上前から明浄の先輩がこの地で和歌を詠み上げ続けていると思うと感慨深い。長年受け継がれてきた歴史や伝統を感じることができた」と話していた。