リケジョ(理系女子)来たれ! 関西3大学 入試に「女子枠」新設

リケジョ(理系女子)来たれ!

 大阪大は2026年度入学生の入試から、基礎工学部の学校推薦型選抜に20人程度の「女子枠」を設けることを正式に決定した。すでに関西の国立大では、神戸大が25年度新設の「システム情報学部」(仮称)で学校推薦型選抜に15人の女子枠を設定。京大は26年度入試から、総合型・学校推薦型選抜で理学部15人、工学部24人を「女性募集枠」としている。3大学は文部科学省が23年6月に公表した24年度の大学入学者選抜実施要項に関する通知で、「多様性確保のため入試を工夫する」に応えた格好だ。

〝リケジョ〟で学内活性化 大阪大 神戸大 京都大に女子枠

 関西の国立大に理系の女子枠が新設される。
 阪大では、理工系3学部のうち、基礎工学部の女子学生比率(2023年度)は9・7%と、理学部(19・4%)や工学部(13・9%)を下回る。女性のみが出願できる女子枠は基礎工学部全4学科で導入。内訳は電子物理科4人、化学応用科4人、システム科8人、情報科4人。26年度の推薦入試では、男女の区別なく出願できる「一般枠」で従来の定員45人を維持し、別に女子枠を新設する。

 文部科学省が23年6月に公表した24年度の大学入学者選抜実施要項に関する通知で、多様性確保のため入試を工夫するよう求め、対象として「理工系分野における女子等」と明記した。

 神戸大は25年度新設の人工知能(AI)やデータサイエンスなどを学ぶ「システム情報学部」(仮称)で学校推薦型選抜に15人の女子枠を設定。京大は26年度入試から総合型・学校推薦型選抜で理学部15人、工学部24人を「女性募集枠」とする。