吉本興業所属お笑いタレントの頂点に立つレジェント、西川きよし(77)が吉本興業創立110周年記念「西川きよしコツコツツアー」から芸能生活60周年記念「西川きよしのプレミアム大感謝祭」と、約2年間に渡って全国を巡った公演ツアーが、同社の本拠地「なんばグランド花月」でついに千秋楽を迎えた。東京公演の明石家さんま(68)に続き、大阪では上方落語協会の前会長・桂文枝(80)がフィナーレでそれぞれ花束を手に登場。ロングランツアーのゴールをねぎらった。
オープニングトークでは「終わってみれば60年はあっという間。会社に嫁はん、そして相方や仲間。出会った人が皆えぇ方ばっかりでホンマ幸せでした」とあいさつ。鉄板ネタの元相方・横山やすし(1996年、51歳で死去)、吉本新喜劇で一緒に新人時代を過ごした坂田利夫(2023年、82歳で死去)の脱線ぶりを披露。「亡くなった人の話しで笑ろてもらえる大阪はえぇですねぇ」と喜んだ。
「西川きよし伝説」コーナーではケンドーコバヤシ司会で、月亭八方、オール阪神・巨人、大平サブロー、矢野・兵動の兵動大樹、メッセンジャー・黒田有、元NMB48・渋谷凪咲が、テレビではしゃべれそうもない珍事の数々を暴露。
中入り休憩中のビデオメッセージには、俳優の松重豊(61)と岡田准一(43)が登場。きよしは2人と直接会ったことがなく「実はお二人の隠れファン。渋い演示される方が好きなんです。マネジャーがツテを使って頼んでくれたみたいで…」と感激。
後半の「クイズ!西川きよし」では、千原兄弟、マヂカルラブリー、アインシュタイン、ミルクボーイ、ダブルヒガシらの若手お笑いコンビが参加。「きよし師匠の目薬の指し方は?」という問題では誰も正解が出ず。きよし自身が「こうやがな」と、自前の目薬を出し目尻外側からトレードマークの大きな目玉に流し込む独特の手法を実演。一同あ然とする一幕も。
無事にツアーを完走したきよしは「マネジャーに〝次の予定は?何しょうか?〟としょっちゅう相談してきた。終わってホッとしてるのが四分、寂しいのが六分かなぁ? これからは地方の小都市で200人規模ぐらいの劇場での公演をこまめにやって、なかなか遠出できないおじいちゃんやおばあちゃんに生の舞台を見てもらいたい。ウチは家族全員が吉本にお世話になっているので西川ファミリーで新喜劇的なお芝居できれば楽しいやろなぁ。やりたいことはまだまだいっぱい、70周年に向け再スタートですわ」と新たな夢を広げた。
(畑山博史)