今どきシニアに支持される 大阪<ゆうゆうの里>
本紙の読者は「老人ホームなんてまだまだ早い」と思っている人が大多数だろう。ところが、介護とは無縁なほど元気なうちに入居して老後の憂いをなくし、悠々自適なセカンドライフを謳歌(おうか)している「アクティブシニア」がいるという。〝元気付き〟有料老人ホームがキャッチコピーの介護付有料老人ホーム・大阪<ゆうゆうの里>を訪ねた。
まるで駅前の「マンション生活」
「えっ、こんなに近いの?」―。大阪<ゆうゆうの里>は京阪守口市駅の改札から歩道橋を渡ってすぐにある。京阪百貨店、西友、守口市民体育館、守口文化センターが隣接し、大阪市内中心部や京都へのアクセスもスムーズな生活環境だ。
老人ホームは「介護のために入る」というイメージが強い。しかし、同施設は異なり、「自立」が入居の条件だ。
「例えるなら、安心が担保された駅前高齢者マンションのイメージ。皆さんには〝本当にやりたいこと〟にチャレンジしていただき、私たちはその夢を応援する。空いた時間を活用していただき、もう一花咲かせてほしいと思っています」と語るのは、同ホームの事務管理課・中川孝之さん。
終身にわたってサポート
実際に同ホームの入居者に話を聞いてみると、そのアグレッシブさに驚かされる。大極拳のサークルに参加している70代のM男さんは「ずっと習いたかった」ピアノを5年前に始め、今では技術も上達。「毎日弾くのが楽しくて仕方ない。好きな鉄道の旅はこれからも続けたい。JR九州の“ななつ星”は最高だった」と笑顔を浮かべる。
長年教師を務めた70代のE子さんは、ヨガの講師となり、入居者の健康作りに一役買っている。「人と人の触れ合いは私の心を若くしてくれます。これからも心身ともに健康で、元気に充実した毎日を過ごしたいですね」とにっこり。
アクティブに暮らす入居者
入居者が自由にアクティブな暮らしができるのも、充実した医療・介護体制が整っているからだ。建物内には有料老人ホームとは別に運営している大阪<ゆうゆうの里>診療所(協力医療機関)があり、医師・看護師が常勤、入院設備も整っている。70代のS子さんは「すぐ隣にあるから、通院や待ち時間の苦労もない。日常的には、月1回の健康診査があり、助かっています」と目を細める。
また、同ホームでは将来的に介護が必要になっても終身にわたって暮らすことができるので安心だ。
同ホームを運営する一般財団法人「日本老人福祉財団」は昨年、設立50周年を迎えた。中川さんは「有料老人ホームのパイオニアとして50年の歴史は〝信頼の証〟となる。これからも元気なうちに入居し、豊かな老後を過ごしていただくコミュニティーを形成していきたい」と話している。
■大阪<ゆうゆうの里>/守口市河原町10-15/電話(0120)036365