5年目を迎えた「関西演劇祭 2023」の表彰式が11月19日、大阪・森ノ宮のクール・ジャパン・パーク大阪SSホールで行われた。10劇団が3公演ずつ上演し、6日間で計30公演の結果、最優秀作品賞にあたるMVOには「PandA」が選ばれた。
福岡を拠点とし、代表の俳優・黒瀬義明と脚本・演出を担当する高梨由の2人だけで構成。公演ごとにメンバーを募って上演しており、今回は黒瀬のほか山田だびんち(福吉座)ら計8人が出演。物語は、関西演劇祭に参加するため集まったさまざまな過去を持つ男女が試行錯誤を繰り返しながら本番当日を迎える。そこで明かされる衝撃の事実とは?
ベスト脚本賞に高梨、山田が主演男優賞にあたるベストアクター賞を受賞し、三冠を獲得。受賞あいさつで黒瀬代表は「コロナで苦しい時期もあったが、皆がちょっとずつ人生が潤えばいいなぁと」と喜びのあいさつ。
女性のベストアクター賞は、元山未奈美(演劇組織KIMYO)が獲得した。
南野陽子・実行委員長は「私も何度かこうした授賞式に参加したことがあります。ですから賞を取れた方は大喜びして下さい。そして取れなかった方はまた別の所で賞を目指して下さい」と本音のあいさつで場内の笑顔を誘った。
他の受賞者と劇団は次の通り。▽ベスト演出賞=川村智基 (餓鬼の断食)▽審査員特別賞=無名劇団▽観客賞=MousePiece-ree。
(畑山博史)