城東区関目に8月中旬、無人の果物屋がオープンした。「本格新鮮なフルーツを気軽に!」というコンセプトで旬の果物を24時間販売している。
驚きなのが、バナナは毎日1袋(4本入り)を100円で販売しており、市場価格1000円弱の旬のシャインマスカットは700円だ。このほかにも旬のフルーツをスーパーの2~3割安い価格で販売している。
店長の平尾さんは「主な果物は契約農家さんと交渉し仕入れています。中間流通のマージンをカットしているので、どこよりも安く売りますよ!」と話している。今期初物となる産地直送の柿は7玉500円と、とにかく安い。
同店を開店する前は、特定曜日に天神橋筋商店街の軒先スペースでゲリラ販売していた。これが口コミで客が集まり、数時間で売り切れる人気ぶり。少しでも安く販売したい平尾さんは「いつ買いに来てもらっても購入できる店ももちたい」と、関目店は無人業態にチャレンジした。
オープンから1か月、ここでも完売が続いている。毎日午前10時と午後6時の補充、入れ替えのタイミングでは平尾さんの到着を心待ちにしているファンもいるのだとか。防犯カメラの映像を遠隔でチェックし、売れるペースに合わせて、補充時間を微調整しているという。
販売は袋単位。購入分の合計額を自分で計算して、店内奥にある賽銭箱のようなボックスに投入する仕組み。現金のみの取り扱いで計算用の電卓や両替機も設置されている。
近くに住む買い物客に話を聞くと「2日に1回ぐらい買いに来ます。毎日インスタグラムで商品の入れ替えを知らせてくれるから便利。夜中でも開いていて、いつでも安く買える。ありがたいです」と早くも地域の客を虜(とりこ)にしている。 SNSをうまく活用し、旬ものの果物畑を紹介する動画や特売情報を精力的に配信している。
■24時間フルーツ/大阪市城東区関目2-3-2/インスタグラム https://instagram.com/24_fruits?igshid=OGQ5ZDc2ODk2ZA==