アルベール・インターナショナル(箕面市粟生外院4)
洗濯物の生乾き臭、洗剤使用量の増加、水道管や洗濯槽の汚れ、農業現場での収量低下や水産物の鮮度管理。暮らしや産業の足元には、「水」にまつわる小さな困り事が積み重なっている。こうした課題に、目に見えない微細な泡で挑むのが、箕面市にあるアルベール・インターナショナルだ。

水の困り事に微細な泡で挑む
同社は、ナノバブル技術を活用した生活用品の開発を手掛ける。創業当初は陶器やガラスの輸出入を主力としていたが、「自社発の商品を持ちたい」との思いから新分野へ踏み出した。着目したのは、マイクロバブルよりさらに微細なナノバブル。水中で長く存在し、汚れや菌に作用する特性を持つという。
見えない技術、テレビ出演で認知拡大
2017年に家庭用ナノバブル発生器の開発に成功し、特許を取得。翌年、洗濯機に取り付ける製品「ナノバブール」を発売した。当初は「目に見えない技術」として理解されにくく、営業先でも相手にされないことが多かったという。しかし、テレビ番組への出演をきっかけに認知が拡大し、ネット通販で売り上げが急伸。現在では洗濯用に加え、シャワーやキッチン、散水用途などへと展開し、生活のあらゆる場面での活用を提案している。
塩味感じるナノバブル水減塩にも可能性
キッチンでは、ナノバブル水の浸透力を生かした減塩への可能性にも注目している。食材の内部に水分や調味成分が入り込みやすくなることで、通常より少ない塩分でも味を濃く感じられるという。同社では第三者機関による味覚分析も行い、塩味をより強く感じる傾向を確認した。
二谷欣哉社長は「おいしさを我慢する減塩ではなく、味をしっかり感じながら健康に近づける提案ができる」と話す。
高性能を手の届く価格で
強みは高性能でありながら手の届く価格帯を実現している点だ。従来のナノバブル機器は高額で業務用が中心だったが、同社は「誰もが使える技術」を掲げ、一般家庭への普及を目指している。二谷社長は「ナノバブルが当たり前に使われる社会を実現したい」と話した。(竹居真樹)

