
本紙編集長であり「もりぐち夢・みらい大使」を務めるUKこと楠雄二朗は、この地域の最大の魅力は〝人〟だと語る。京阪エリアで活躍する人々に迫る「みらいびと」。
今回は、インスタグラムで「寝屋川レポ」を運営する大学生「かっつん」さん(20)。地元の魅力を発信し、マルシェイベントにも取り組むなど、寝屋川を盛り上げる活動を続けている。「実はとても内向的」と話す一人の大学生が、自ら取材に足を運び、顔を出して発信を続ける。その原点はどこにあるのか。(聞き手=UK、文・写真=西山美沙希)
かっつんさん @neyagawa_repo

─「寝屋川レポ」ではどのような発信をしていますか
寝屋川のお店や街の情報を中心に発信しています。これまでの投稿数は約600、フォロワーは6000人を超え、「かっつんの投稿を見てお店に行きました」と言ってもらえることも増えました。自分の発信が、誰かの行動につながっていると実感しています。
投稿する際に意識しているのは、見た人が「本当に行ってみたい」と思えること。例えば食べ物であれば、食材の質感やおいしそうに見える角度まで考えて撮影しています。
─地元について発信しようと思ったのはなぜ?
中学生の頃からネットで自分の街のことを見るようになり、「治安が悪い」とか「何もない街」といった言われ方をしているのを目にしました。
確かに寝屋川には、遊園地や大規模な商業施設のような分かりやすい目玉は多くありません。しかし、長く愛されてきた店や、魅力のある人がたくさんあることは、生まれてからずっと寝屋川で過ごしてきた僕は知っています。それが伝わっていないのはすごく悔しいと思いました。だからこそ、自分にもできる形で街の良さを伝えたいと考え、高校に入るタイミングでSNSでの発信を始めました。最初は桜のスポットを紹介した投稿だったと思います。身近な風景から届けてみようと思ったのが始まりです。

─発信を続ける中で、かっつんさんご自身の変化もあったとか
もともとは内向的で、人と関わることが得意ではありませんでした。でも、さまざまなお店に取材に行く中で、少しずつ人と話すことへの抵抗がなくなっていきました。
最初は取材先として話を聞きに行っただけのお店でも、今では僕の活動を応援してくれる存在として関係が続いているところもあります。そうした経験を通じて、人と関わることへの意識も変わってきたように思います。
─イベントも主催されていますね
SNSでの発信に加えて、実際に人が集まる場もつくりたいと考え、「ねやがわジモトマルシェ」を主催しています。地元や近隣の飲食店、ハンドメイド作家の方々など約40店舗が集まり、地域で楽しめる場を目指しています。次回は3月29日、田井西公園での開催を予定しており、第10回を迎えます。
活動を通じて、イベントに関する知識や経験を持つ方々に出会えたことも大きな支えとなり、助言を受けながら運営を続けてきました。収益を上げることを目的とするのではなく、街を少しでも明るくしたいという思いで取り組んでいます。人と人とをつなぐ場をつくることが、この街の価値につながると考えています。

が一堂に会する。次回は3月29日午前10時から、田井西公園で開催予定
─これから、どんな未来を描いていますか
まずは、地元の人に自分の街をもっと好きになってほしいです。外からのイメージを変えることも大切ですが、それ以上に、住んでいる人自身が「寝屋川っていい街だな」と思えることが一番大事だと感じています。
将来は寝屋川市長になりたいと考えています。ただ、まだ大学生で具体的な道のりはこれからですが、街のために何かしたいという思いは変わりません。今は、自分にできる形で街の魅力を発信しながら、人と人がつながるきっかけをつくっていきたい。そうした積み重ねが、少しでも街の見え方を変えることにつながればと思っています。
