大阪万博が閉幕してからちょうど5カ月目に当たる3月13日、カナダパビリオンは万博跡地で「2025年大阪・関西万博 カナダパビリオン 敷地引き渡し式典」を開催した。
カナダパビリオン政府代表のローリー・ピーターズ氏から2025年日本国際博覧会副事務総長櫟真夏(いちのき まなつ)氏へ敷地の返還の証としてカナダカラーの真っ赤な鍵が手渡され、協会からは敷地返却証明証が渡された。


二人が立つ場所は、パビリオンの前に置かれていたCANADAの文字を形どったサインボードがあった場所で、同サインボードは現在宮城県名取市にあるメイプル館へ移設されている。


カナダパビリオンは、サステナビリティの観点から「再生」というテーマのもと、建設資材の再利用率を極限まで高める「サーキュラー・エコノミー(循環型経済)」を実践した建築方法を採用していた。
そのため、コンクリートを使用せず、使用した材料のリサイクル率は目標としていた75%超を達成。展示の一部は閉幕後、日本とカナダの教育機関やカナダ関連施設などへ移設、寄贈し、万博が「終わって消えるもの」ではなく「形を変えて生き続けるもの」であることを示した。

万博開催中、同国パビリオンには150万人以上の来館者があり、氷山をイメージした9つの氷の造形と拡張現実(AR)を組み合わせた没入型体験を展開。説明文に頼らない体験型展示として、万博でも最大級のAR展示の一つだった。



その技術と演出は最優秀テクノロジー統合賞の金賞を受賞している。

また、カナダの創造性・多様性・革新性に焦点を当て、万博期間中に600以上の文化イベントやプログラムも実施した。
ローリー・ピーターズ氏は、「万博を通して日本とカナダの絆は強まり、信頼関係も強固になった。万博期間は夢のような時間だったし、未来に向けて若者世代が両国のより良い関係を築いてくれると期待している。経済交流も盛んだったのでビジネス面でも今後成果が現れてくるだろう」と語り、「万博という形あるものはなくなってしまったが、レガシーとして関わった人々の中に、それぞれの形でのレガシーが残っている」と語った。

最後は恒例のフレーズ「THANK YOU おおきに」で感謝の意を込めた挨拶を締め括った。

