Difference Design(大阪市住吉区)

購入か、賃貸か。住まい選びが二択になりがちな中、「リノベを当たり前の選択肢にしたい」と提唱するのが、大阪市住吉区の住宅リノベーション会社「リファレンスデザイン」の杉将史社長だ。子育て世代の〝お母さん目線〟で家事の負担を減らす提案を強みに、家探しから施工、アフターフォローまでを杉さんが独りで一貫して担っている。
同社の掲げるキャッチコピーは〝高品質をもっと身近に〟。不動産仲介から設計デザイン、工事監督、さらには家具の提案までを杉さんが丸ごと引き受ける。担当者が入れ替わったときの情報の食い違いや品質のブレを徹底して防ぐためだ。中間業者を省けるため、大手より15〜20%ほど手頃な価格帯を実現している。「暮らしの質が上がればストレスが減り、住居費を抑えた分で家族の旅行や思い出を増やせる」と杉さんは話している。
特徴的なのは物件選びの視点だ。家を「一生の買い物」と決めつけず、将来の〝売る時〟を見据えた選び方を勧める。売却したい人には、デザインリノベで価値を高めてから売り出す。成約するまで費用を一切もらわない成果報酬型で、これを「デザインリノベ」サービスとして展開している。「家は人生を豊かにするための手段。出口戦略を明確にすることで、将来の不安を安心に変えていきたい」と杉さんは話していた。
神奈川から大阪へ移住した際、飲み屋で隣り合った見知らぬ客が気さくに話しかけてくれた〝人情〟に触れ、この地に根を張る決意をしたという。一人で現場まで見切る分、顧客との絆も深くなる。「大阪の人は思いをストレートに伝えてくれる。温かい人情に支えられてきた」と杉さん。購入や賃貸に偏る住まい選びに、第三の道を根付かせたい考えだ。(竹居真樹)

