建築業からレザークラフトの世界に挑む松尾さん

30年余り続けた建築の仕事から、手作りの皮製品を販売するレザークラフトの世界へ。松尾宏さん(55)=大阪市福島区海老江=はマルシェで信頼を得た顧客や近隣住民の後押しを得て、「趣味として楽しんでいたレザークラフトを、プロとして挑戦したい」と起業を決意。「福島区から全国、世界に向けて、世界唯一のオリジナルの皮製品を発信していきたい」と夢を膨らませている。
「子どもの頃、プラモデル作りが楽しみだった」という松尾さんは、一級建築士の父親が経営する会社で企画、設計、リフォーム事業などを担当。現在も建築に関する相談が顧客から寄せられている。
そうした中、ゴルフ場の欄間を制作したことが大きな自信となり、「起業の決断につながっている」と回想する。その欄間は畳1畳ほどの大きさがあり、日本の伝統的な建築様式を生かしながら、芸術的センスにあふれた大作と評判を呼んだ。
その後、運動具メーカーで野球グラブを製造している、長男の洸士朗さん(29)と皮製品について、何度か話す機会があり、「3年ほど前からレザークラフトを楽しむようになった」という。
腕試しに大阪市内で開催されている、手作り製品のマルシェに毎月のように出店。「皮製品の置物、財布、ブックカバー、ポーチなど10種類、数は100点ぐらい並べており、熱心に応援してくれるお客さんも増えました」
オリジナルの皮製品に自信を深めた松尾さんは、妻のちはるさん(55)が経営する「さとCAFE」の店内でも展示。味わいのある作品が、近隣の主婦を中心に評判を呼び、「皮製品の作り方を教えて」といった要望に応えて、2月下旬からワークショップを開催する計画を立てている。
今後の取り組みについて、松尾さんは「カフェを拠点とした活動で、レザークラフトの愛好者を増やしながら、事業を軌道に乗せていきたい。マルシェやインターネットなども活用しながら販路開拓を進めていきたい」と青写真を描いている。
ワークショップの問い合わせは、「さとCAFE」(メール=satocafe1128@gmail.com)へ。
