「歳取ったら、もっとやんちゃに生きよう」79歳、目標は二つの万博をまたぐ現役ステージ

 関西No.1のグループサウンズとして音楽シーンを牽引した「ザ・リンド&リンダース」の元ベーシスト・宇野山和夫さん。いまも現役ミュージシャンとしてステージに立ち、歌と笑いを届ける。「やんちゃな高齢者をもっと増やしたい」と語る宇野山さん。その真意とは。

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――やんちゃな高齢者とは

 僕、この歳にしてほんまに元気なんです。毎日ロードバイクで走って、今でも現役でステージに立ってる。こんなに元気なのには、きっと理由がある。たぶん、元気な姿を見せること、元気を与えることが僕の役割やと思うんです。

 じゃあ、どうすれば元気でいられるのか。僕の答えは「やんちゃでいること」。反社会的な意味じゃなくて、「少しくらい歳考えずにわがまま言うて好きなことしてもええやん」と。僕らの世代は「遠慮が美徳」と思いがちだけど、「ごめんね」で済むくらいのかわいいやんちゃなら、どんどんしたらいい。好きなことして、人を笑わせて。そんな毎日が元気の秘訣だと思うんです。

 僕の場合は、冗談ばっかり言いながらギター弾いてる。変わってると思われてもいい。同世代の皆さんに元気を届けたい。そんな想いで「やんちゃな高齢者」って歌を作って、YouTubeでも配信してます。

――今後の夢は

 今の夢は2つ。1つは〝やんちゃな高齢者〟を全国に増やすこと。もう1つは、大阪・関西万博で再びステージに立つこと。僕、1970年の万博では水上ステージでレギュラー演奏してたんです。2回の万博で現役演奏できるミュージシャンなんて、たぶん僕だけちゃいますか。70〜80代でも目標を持ってできることがあると伝えたい。関係者の皆さん、オファー、待ってまっせ!

宇野山和夫(79)
1945年大阪生まれ。関西の人気グループサウンズ「ザ・リンド&リンダース」の元ベーシストとして活躍。現在も現役ミュージシャンとして演奏、作曲活動を続ける。同世代へのエールを込めて高齢者施設への訪問ライブなど精力的に参加。オリジナル曲「やんちゃな高齢者」は再生回数1万3000回を超える。