
金魚に魅せられ、独自の技法で命題を追求する美術作家・深堀隆介の展覧会「深堀隆介展 水面のゆらぎの中へ」が、あべのハルカス美術館(大阪市阿倍野区)で開催される。会期は7月5日から9月7日まで。
本展は、金魚を通して「見ること」や「命とは何か」を問い続けてきた深堀の創作の軌跡をたどるもので、初期の立体作品から絵画、映像、大規模なインスタレーションまで、新作を含む約300点を紹介する。
中心となるのは、透明樹脂にアクリル絵の具を何層にも重ねて描く「2.5Dペインティング」による作品群。樹脂の中に描かれた金魚は、本物のように泳いでいるかのような立体感を生み出し、その生命感と儚さが観る者を圧倒する。しかし、それはあくまで絵の具の積層にすぎない。深堀は、命のように見えるものが実体を持たない幻影であることと向き合い、その狭間にリアリズムの根源的な命題を探る。
チケットは、一般1,600円(前売り・団体1,400円)、大学生・高校生1,200円(同1,000円)、中学生・小学生500円(同300円)。公式サイトや主要プレイガイドで購入可能。また、大阪マリオット都ホテルのランチやスイーツと観覧券がセットになった特別プランも販売中。詳細は同美術館HPで確認できる。
