Spyce Media LLC 代表 岡野 健将

いよいよ日曜日(4月13日)に開幕する大阪・関西万博。未だに工事の遅れを指摘したり恣意的なアンケートで不安をあおるメディアがいますが、誰が何と言おうと万博は開かれます。始まってしまえば後は楽しむだけ。会場へ足を運び、55年ぶりに地元大阪で開かれる万博を体験してみませんか。
実際に、取材で会場へ足を運ぶたびに面白いものに出合います。遅れていると言われる工事も、日を追うごとに進んでいることが体感できます。開幕当日に全てのパビリオンがそろっていなければならないと考えるのは日本人だけ。会期は半年もあるわけだから、多少遅れるパビリオンがあっても全く支障はありません。なぜなら、完成したパビリオンにだけ毎日通っても4、5月では見切れないほどあるからです。
現在、情報が出ているのは各パビリオンでどんなことをやっているかという話だけ。それ以外に博覧会協会が主催する大規模イベントに加え、各パビリオン主催のイベントが山のようにあります。にもかかわらず、それらの情報はあまり発信されていないように感じます。こうした情報が今後、出はじめれば、毎日通っても時間が足りない状況になるのは間違いないでしょう。
取材しているだけでも万博のコンテンツは多種多様であり、「期間中、毎日会場へ行っても見きれない」と実感しています。
また、あまり情報が出てこない万博の華である海外パビリオンですが、工事中の館内を見せてもらったりしながら話を聞いていると、各国ともに独自のテーマを設定して準備しているようです。
例えば、国土の4分の1が海面より低いオランダ館では、水との共生を食や環境、技術などと絡めて情報発信し、そこから未来の生活環境を守る仕組みを考えてもらいたいと言います。
5カ国が共同出展する北欧館は、北欧の空気を運んできたかのような空間に、彼らが強みを持つサステナブルな生活や社会の仕組みを紹介しています。自然と共生し、より人間らしい暮らしや生き方を問うています。
どちらのパビリオンも自国料理の提供があり、デンマークのナショナルデーには国王が来日する予定です。
聞けば聞くほど、知れば知るほど私自身はワクワクしており、開幕が待ちきれません。行かない手はないでしょう。