住之江区特集① 生まれ変わる住吉公園 2023年にカフェやレストランがオープン!

施設予想パース(RETOWN・E-DESIGN共同事業体提供)
施設予想パース(RETOWN・E-DESIGN共同事業体提供)※実際とは異なる場合あり

 大阪の都市公園の魅力が次々と高まっている。天王寺公園がてんしばに、大阪城公園がミライザ・ジョーテラスに、長居公園にも新たな施設が誕生し、難波宮跡も整備されることが決定している。「すみよっさん」の愛称で親しまれる住吉大社にほど近い、住吉公園もさらに魅力ある公園へ生まれ変わろうとしている。

日本最古の灯台・高灯篭。かつて一帯が海に面していたことを今に伝えている
日本最古の灯台・高灯篭。かつて一帯が海に面していたことを今に伝えている

府内最古の歴史ある公園

 住吉公園の開園は明治6年。浜寺公園とともに大阪で最も歴史のある府営公園として知られている。公園が誕生する前の歴史をひもとくと、かつては公園の西側を走る阪神高速15号堺線のあたりまで海に面していた。一帯は日本の美しい風景・白砂青松(はくしゃせいしょう)の原景である「住吉模様」の地といわれ、風光明媚(めいび)な景観が広がっていた。

 公園がある場所はもともと住吉大社の境内で、今も公園内の中央を東西に走る「汐掛道」は住吉大社の表参道だった。国道26号から公園に入り、汐掛道を歩くと住吉大社の象徴である「反橋」(太鼓橋)が向こう側に見え、悠久の歴史に思いをはせることができる。

住吉大社に参拝するための参道として整備された、汐掛道
住吉大社に参拝するための参道として整備された、汐掛道

民間の活力で魅力向上

 そんな歴史を有する住吉公園が150周年を迎える来年、大きく生まれ変わろうとしている。公園の一部区域を民間事業者が運営する「Park-PFI制度」を導入。「まちと楽しむ住吉公園」「エリアマネジメントにつなげる協働性」などをコンセプトに事業者がカフェやレストラン、デッキを整備する。ハード面だけでなく、住吉公園の資産を生かしたイベントやワークショップなども実施する計画だ。

カフェの外観予想パース(RETOWN・E-DESIGN共同事業体提供)
カフェの外観予想パース(RETOWN・E-DESIGN共同事業体提供)※実際とは異なる場合あり

事業者は公共空間再生のプロ

 今回選定された「リタウン・イーデザイン共同事業体」は公共空間を特色ある施設に再生し、にぎわいを創出した実績を持つ。リタウンは大正区・尻無川沿いの水辺に複合施設「タグボート大正」をオープンし、地域の新たなランドマークとなっている。イーデザインは代表の忽那裕樹氏がランドスケープデザインの第一人者として知られ、大阪府泉南市の「SENNAN LONG PARK」や滋賀県草津市の「草津川跡地公園」を整備。市内でも南海なんば駅周辺を歩行者天国に整備するプロジェクトに参画している。

 リタウンの岡野正太郎取締役は「住吉大社の年間参拝客は約200万人。まだまだポテンシャルがある地域だと確信している。住吉大社や周辺の街並みと調和する〝和〟をモチーフにしたカフェを展開したい」と意気込む。イーデザインの忽那社長は「公園の一部だけが盛り上がるのではなく、地域と協力・連携して魅力ある街づくりをしていきたい」と構想を描いている。

 新たな施設の開業は2023年を予定している。