万博イヤーに55年周年フェア【千里阪急ホテル】

 1970年の大阪万博開催と同時に開業した千里阪急ホテル(豊中市新千里東町)は、今年で55周年。

 北大阪急行と大阪モノレールの乗り入れ駅となる「千里中央駅」から徒歩約5分という近さでありながら、緑豊かな邸宅風ホテルであることも知られており、地元住民から長く親しまれている。

 万博イヤーの今年は、世界中の国を旅する気分を味わってもらおうと周年記念の「Spring Collection~世界のエッセンス~」と題した、春のグルメフェアを開催する。クミンやタイム、コチュジャンなど各国の調理料を使ったメニューが集結。世界地図をモチーフにした店内装飾も注目だ。

 また、同じく販売55周年を迎える「アヲハタ55」とのコラボメニューも5種類登場する。

 ライブキッチンで焼き立てを提供するビーフソテーは、さわやかなレモンママレードソースがアクセントに。しっとり柔らかく仕上げた豚肉のローストは、イチジクジャムソースの甘みと相性抜群。デザートの白玉だんごには、酸味と甘味のバランスがいいアンズジャムのみたらしソースで味付け。ジャムの存在を見つけながら味ってみては。

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豊中市ワニの深い関係

 調理長の三谷英樹シェフは「開業55周年ということで各シェフが趣向を凝らしたメニューや食材を使った料理を考案。ジャムは、果物の特長や香りが必要以上にでないように、うまく調和させることに試行錯誤しました」と笑顔で苦労話を語った。

 そんなシェフに今回のメニュー中で一番驚いた「ワニ肉と野菜のチゲ鍋風」について聞くと、1964(昭和39)年に豊中市待兼山町でマチカネワニの化石が発見されたことから、同ホテルでもワニを使ったメニューを提供しているのだとか。現に同市のキャラクター・マチカネくんのモデルにもなっている。
 クセもなく、鶏肉よりも脂がのっていて、軟らかくホロホロとほぐれて食べやすい。ワニといわれないと気付かない逸品だ。

合言葉の「私も1970年生まれ」でお得に

 開業55年にちなみ、1970年生まれの人がお得に利用できるプランを用意。平日の〝5〟のつく対象日に公式サイトから予約すると一般料金の55%引きで利用できる。ただし合言葉の「私も1970年生まれ」と入力することと、予約当日に生年月日記載の本人確認ができるものの提示が必要。割り引きは本人のみ対象。同フェアは5月31日まで開催している。

■千里阪急ホテル 1階カフェ&バイキング「シャガール」/豊中市新千里東町2-1/電話06(6871)8441