えっ、小学校に熱気球!? 「子どもも大人も楽しむ」が西九条小PTAのモットー

仕掛け人をインタビュー

街のキーパーソン【大阪市立西九条小学校PTA会長 西村慶友さん】

 「子どもたちが大きくなっても、〝ウチの小学校めっちゃおもろかったで〟と自慢してくれたら本望ですね」と笑う西村さん。西九条小のPTAに6年間携わり、さまざまな「面白い」イベントを仕掛けてきた。

 2021年には校庭で熱気球体験を実施。児童だけでなく、保護者も乗船し、普段は見ることができない上空からの景色を楽しんだ。ほかにも科学実験ショーや謎解き、お化け屋敷など毎年新しいイベントを開催している。

 「告知するビジュアルにもこだわっているんですよ」。そう言って西村さんが取り出したチラシは、まるで民間のイベント会社が企画・制作したようなクオリティーの高さだ。「実はプロのデザイナーさんに格安で作ってもらっています。子どもたちに〝何これ!面白そう! 行きたい!〟と思ってもらえるよう、毎回趣向を凝らしています」とにっこり。

 また、ICTに長けた保護者による「ICT教育支援サポーター」を新設し、20台のカメラで運動会の様子をライブ配信する取り組みも行っている。コロナ禍の人数制限がきっかけに始めたライブ配信が今ではすっかり定着し、遠くで暮らす祖父母にも喜ばれているという。

 「この5年でPTA委員の数を半分に減らし、合理化を図りながら、活動内容を充実させてきました。〝無理をしない、子どもも自分も楽しむ〟が西九条小PTAの考え方です」と話す西村さん。これからの時代に求められる、持続可能なPTAのあり方を垣間見ることができた。

大阪市立西九条小学校PTA会長の西村慶友さん