どこが違う? 尊敬できる上司 と できない上司 ライズ・スクウェアが500人に意識調査

 会社での上司と部下の良好な関係は欠かせない。上司は「部下や後輩から尊敬されたい」「好かれたい」と思い、部下は「尊敬や信頼できる上司のもとで働きたい」と思うのが世の常だ。

 人材派遣業のライズ・スクウェア(八尾市、馬場栄和社長)はこのほど、全国の働く男女500人を対象に意識調査を実施。部下が尊敬できる上司、そして部下が尊敬できない上司とは、果たしてどんな特徴があったのか、さあ下のランキングを見てみよう。

 ランキングはジェントルの中村成博社長が監修。中村氏は日本マクドナルドでの勤務時代に、一番離職率の低い店づくりに成功した人物だ。

 調査結果を受けて中村氏は「働いていると、『私は職場で必要とされているだろうか』と不安に感じたりする。それを解消してあげることで尊敬できる上司になれる」と説明。そのためにも「日々部下に関心を持ち、ちょっとした変化に気づくこと。『何か悩みがあったら言えよ!』ではなく、上司がちょっとした変化に気づき、声かけすることです」とアドバイスする。


①部下を気にかけている
●女性特有の体調不良を理解して「あまり無理をしないように」と声をかけてくれます(28女)
●部下のことをしっかり気にかけて、困っていればタイミングよく声をかけられる(34男)

②仕事ができる
●さまざまな資格を持っており、経験や知識が豊富(25女)
●問題解決能力と顧客獲得能力がすごい(45女)
●英語やITツールの使いこなしなど、ビジネススキルに長ける(28男)

③責任感があり部下を守れる
●新人のミスを責めることなく、裏でカバーしてくれる(27女)
●理不尽な事柄から部下をかばってくれる(34男)
●自身の仕事に責任を持つところ(50男)

④話を聞いてくれる
●相談をもちかけたら、手を止めてすぐに聞いてくれる(26女)
●時間を割いて若手の不満などを聞いてくれる(32女)
●現場の意見を大切にする(43男)

⑤教育力・指導力がある
●ほめるところはほめ、叱るときはしっかり叱ってくれる(25男)
●やる気にさせるのが上手い。「もっとできる」と励まし、できたときはそっと褒めてくれる。その人に褒められると嬉しい(34女)

⑥一貫性があり公平
⑦決断力・判断力がある
⑧仕事熱心で真面目
⑨話がわかりやすい
⑩感情的にならない


①感情的な行動が目立つ
●思い通りにならず、虫の居所が悪いと、イライラしたり怒鳴ったりする上司。萎縮して効率は下がる一方(23女)
●叱るとき感情的になる人。ミスの原因を叱るならともかく、人格を否定する人は尊敬できません(31男)

②自分本位で思いやりがない
●自分の作業効率ばかり気にして、部下が困っていても知らんぷりする(34女)
●自分を中心に物事をとらえ、周りへの配慮が足りない(49男)

③無責任で部下を守らない
●何かあったときに部下を守ってくれない(31男)
●あれこれ指示するくせに、自分で責任をとらない(48女)
●問題発生時に、すぐに部下の責任にするところ(50女)

④不真面目・不誠実
●おしゃべりしてばかりで真面目に仕事しない(24女)
●仕事を部下に任せて自分は何もしない(34男)
●「パソコンができない」から事務仕事を他の人にやらせる(41女)

⑤一貫性がなく不公平
●特定の人をえこひいきする。発言に一貫性がない(30女)
●言うことがコロコロ変わり信用できない。人によって態度を変える(37男)

⑥話を聞いてくれない
⑦口だけで行動しない
⑧偉そうで威圧的
⑨仕事ができない
⑩批判・悪口が多い