夏の恒例!? になってきた〝ビビりな記者が行く! お化け屋敷体当たり取材〟。今年はちょっと足を伸ばして「イオンモールりんくう泉南」で開催中の「大阪泉南お化け屋敷 夏合宿」へ潜入。なんでも新感覚の没入型お化け屋敷だとか…。ビビると暴言を吐く礒見記者と〝ホラー系は任せとけ〟西山記者の2人を引き連れて体当たり取材へ行ってきた。
ホラーでゾッと涼しくなるのもアリ!?
物語は毎年行われる部活の夏合宿を舞台に、昨年この場所でおぞましい事件が起きたという設定。
「えっ! 先に入ってください、私は嫌です」
入り口で誰が先頭を切るか記者同士で小競り合いをしていると、笑顔のない〝無機質〟な表情の先生が案内役で登場。
じゃんけんに負けた私は仕方なく先陣を切り、怪しい一軒家へ。「お邪魔しま~す」とドアを開け、誰かの家に入っていくような…そんなリアルさに恐怖度が増す。
ミシミシときしむ廊下をゆっくり進むと、その先に障子の部屋が。恐る恐る開けると今回のメインである〝何かが起きる部屋〟に人数分の寝床が用意されていた。障子はビリビリに破れ、いかにも何かがあった〝いわくつき〟の古い和室。合宿で使った後のユニフォームが吊され、スクールバッグが乱雑に置かれている。
「ここが泊まる部屋だからみんなゆっくり休んで。寝る姿勢は仰向けで。くれぐれもじっとしといて」
ぶっきらぼうに〝無機質〟先生に指示される。
お化け屋敷には〝ルーム型〟と〝ウォークスルー型〟の2通りあり、ここは〝ルーム型〟。薄暗い不気味な雰囲気の中、襲いかかる恐怖を寝て待つ。自分がストーリーの主役になれる〝没入型お化け屋敷〟だ。
「もう嫌だ、早く出たい、やっぱり来るのやめれば良かった」
礒見記者は極度の緊張からか、さっきから一人騒がしい(昨年も同じことを言ってたような?)。
かたや〝ホラー系は任せとけ〟の西山記者はジッとしたまま怖がる素振りも見せず、撮影に没頭している様子(さすが!)。私は大きな音が苦手なので、両手で耳を塞ぎ、たま~に目を閉じる…(一番のビビり!)。
「バンッッッッッ」
突然の大きな音に2人で「ギャーーーーー」。気づいたら黒い得体の知れない〝何か〟が障子の外に立っている。そして部屋に入ってきたーーー。
「何??? 怖い・・・」
ズルズルとゆっくり部屋中を徘徊し、寝ている私に息づかいを感じるくらいの至近距離までグッと近づく。〝黒い何か〟は速かったり遅かったり動きが読めないのと、どこから現れるのか分からない〝神出鬼没〟でさらに恐怖心を煽る。
しばらくすると〝無機質〟先生に「トイレに山田が靴下を忘れたみたいだから、みんなで取りに行ってきて」とミッションを課せられ、3人でトイレへと向かう。
「自分で取りにいけよ(怒)、山田ーーー!!」
極限の怖さから暴言をはく礒見記者。
怪しく光る赤い電灯、昔の和式便器に鏡付きの洗面。その全てが本物。怖くて中へ入らない記者たちに「もっと奥まで入って」と先生に急かされ、押し合いながら入ると、バンッとドアが締まり密室に閉じ込められる。ここから恐怖のミッションスタート。どんな恐怖が待っているのかは体験してからのお楽しみ。
その後部屋に戻り、もう一つのミッションを終え、所要時間10分の恐怖体験が終了。一つ忠告しておくが、家を完全に出るまで気を抜かないこと。最後まで恐怖を味わえる仕掛けになっている。
自分がホラー映画の主人公になったような…体験中は合宿に来た学生になった気分。これがまさに没入感。見事、プロデューサーの戦略にハマってしまった記者だった。
〝怖さ〟もそうですが常に〝面白い〟お化け屋敷作りを目指しています。舞台は家を建てるのと同じ要領で、建具や家具、和式便器(もちろん新品)も本物。普段の家に血がついているのは変なので、血糊は使わないなどリアルさを追求しました。お客さんの反応を見ながら進化させているので会期末に近づくほど怖さが増しているはずです。
【会場】イオンモールりんくう泉南
1階特設会場(大阪府泉南市)
【会期】~9月23日(土日祝のみ開催)
午前11時~午後7時
【料金】1000円