少しずつ寒さが増し、冬の到来を感じるこの季節、「あったかグッズ」商戦も本格化してきた。今年はエネルギー代が高騰していることもあり、寒さをしのぐインナーやセーター、アウターは特に重要なアイテムになりつつある。
しかし、寒いからと言ってインナーやセーター、アウターの重ね着してしまえば、着ぶくれで冬のおしゃれに制限が出てしまう。加えて、重ね着による体の締め付けで血行が悪くなり、肩こりや冷え性も起きやすくなる。
こうした中で、各社からさまざまな機能を備えた商品が発売されている。男女の下着や肌着を手がける繊維メーカー「GUNZE(グンゼ)」の暖かいインナー「寒さ知らず」シリーズもその一つだ。発売から約10年となるが、年々売上を伸ばしている。
同製品はたった1枚で他の綿100%のインナー5枚分の暖かさを得られるのが特徴だ。さらに、同社が特許を取得する特殊な編み方により、従来の秋冬インナーにありがちだった「分厚い」「重い」「動きづらい」などの悩みも解消。暖かさと動きやすさを両立した商品として、知名度を高めている。
繊維素材には、糸の中に多くの空気を含むように加工したバルキー糸と、伸縮性の高いポリウレタンを主体とした弾性糸を使用。特殊な編み方と起毛加工で、より多くの空気層を作り出して保温性を高め、伸縮性にも長けた素材に仕上げている。
商品レビューでは「段違いに暖かい」「動きやすいので肩がこらない」などと支持されており、同社の商品企画部・開発担当の岩崎希祐さんによると「発売から10年で400万枚を売り上げた」という。