「東京を経由せず、大阪から日本デビュー」狙う
ロッテホールディングスと野村不動産は3日、新大阪駅から徒歩約3分の場所に、約1590人を収容できる中規模ライブハウス「BEAT PARK OSAKA」を開業すると発表した。2028年3月の開業を予定。ライブ需要の拡大を背景に、音楽公演に加えて企業イベントや学生の発表会などにも活用できる「マルチユース型」の施設とし、新大阪エリアのにぎわい創出を目指す。

両社は同日、施設運営を担う合弁会社「BEAT PARK OSAKA」を設立した。ロッテホールディングスのファンマーケティングやコンテンツ誘致の知見と、野村不動産の不動産開発・運営のノウハウを組み合わせる。音楽業界での経験を持つ宅間弘治氏が代表取締役社長に就任した。
施設は大阪市東淀川区西淡路1丁目に建設。敷地面積は約1727平方メートルで、鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)の地上4階建て。スタンディング時約1590人、着席時約660人を収容する。2026年2月に着工し、27年11月の竣工を予定している。予約受け付けは27年初頭を予定する。
ステージ背面には高精細の大型LEDビジョンを設置するほか、本格的な音響設備を常設。機材の手配や設営にかかる主催者側の負担を抑えながら、アーティストの表現力やライブの臨場感を引き出す。

特徴の一つが、ライブの前後も過ごせる開放的なホワイエ空間だ。音楽を「聴く」だけでなく、「食べる、語る、出会う、創る」ことを楽しめる場とし、ロッテの商品を使ったコラボレーションメニューも展開する予定。ライブ公演のほか、企業の入社式や株主総会、記者発表会、学生の成果発表会、地域イベントなど幅広い用途を想定する。
新大阪駅は新幹線が停車する大阪の玄関口で、全国からファンを呼び込みやすい立地。施設側は、多目的利用によって年間を通じた稼働率を高め、年間30万人以上の集客を見込む。ライブを目的に訪れた人の飲食や周辺での滞在などを通じ、新大阪の活性化につなげる考えだ。
さらに、韓国ロッテグループの広告代理店「テホン企画」と、K―POPをはじめとするグローバルコンテンツの誘致やマーケティング協力に関する基本合意書(MOU)を締結。K―POPアーティストの初来日公演やファンミーティングなどを誘致し、「東京を経由せず、大阪から日本デビュー」という新たな流れも狙う。
運営会社は将来的な複数拠点への展開も構想しており、新大阪で蓄積した運営ノウハウを他地域にも生かす。ロッテホールディングスの玉塚元一社長は「将来的な複数展開も視野に『リアルな熱狂の場』を創出する」とし、野村不動産の松尾大作社長も「文化・エンターテインメントの新拠点として、新大阪エリアの街づくりに貢献したい」と話している。
