最新鋭EV船が大川に就航 水都大阪の魅力を満喫

静かな船内でクラシックを聞きながら、水辺風景を楽しむ乗船客

 最新鋭EV旅客船「Queen Bee M7(クイーンビーエムセブン)」がこのほど、京阪天満橋駅すぐの八軒家浜船着場から大川での運航を開始した。

 同船は全長21.38㍍、幅5㍍、最大定員70名で、小型船舶(20トン未満)では国内最大級。高級車メーカーBMWのEV車に搭載されているドイツ「トルキード社」製の高電圧リチウムイオンバッテリーを搭載。最新の電気推進システムにより走行時の振動がなく、川面を滑るように走るのが特長だ。川を渡る心地よい風を感じながら、水面に揺れるビルの夜景で昼間の暑さを忘れ、贅沢な時間を過ごす2時間乗り合いプランや、食事などの持込み可能な貸し切りプランなどさまざまなクルーズが楽しめる。

 同船を所有する城東区の不動産業「スギタグループ」はこれまで、古民家を再生し、地域の魅力を発信してきた。今回SDGsに配慮した最新のEV船で、陸と川をつなぎ、万博開催に向けて、外国人観光客にも水都大阪の魅力を発信し、地域活性化を目指している。また災害時の緊急経路としての活用も視野に入れる。

 杦田勘一郎社長は「EV船特有の静かな船内で普段の大阪とは違った都心の水辺風景を優雅に楽しみながら、コンサートや結婚式など各種パーティーの利用や、船上で奏でる音楽で水辺にいる人も癒やし、水都大阪を盛り上げる観光船にしたい」と思いを語る。問い合わせは電話06(6931)7100、スギタクレストへ。