
三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)は22日、子どもの放課後の居場所と多様な体験を提供する施設「アトリエ・バンライ―TOYONAKA―」を2027年4月、大阪府豊中市の三井住友銀行豊中駅前ビル内に開設すると発表した。銀行ビル内の遊休施設を活用した取り組みで、関西では初めてとなる。

SMBCグループは2023年度から「社会的価値の創造」を経営の柱の一つに掲げ、教育や体験格差の解消に取り組んでいる。背景には、共働き世帯の増加などによる放課後の居場所不足や、家庭の経済状況によって体験機会に差が生じる社会課題がある。
社会的価値創造推進部長の松永圭司氏は「子どもの時の体験は、その後の人生を豊かにする大切な資産。多様な体験やさまざまな人との出会いを通じて、自分らしく過ごせる居場所をつくりたい」と話した。

施設には約4000冊の蔵書を備えた図書スペースをはじめ、企業や団体と連携した体験プログラムを実施するアトリエ、食育イベントや子ども食堂にも活用するカフェスペースなどを整備。子どもたちが利用しない時間帯には、社会課題の解決に取り組む人たちが集う交流拠点としても活用する予定だ。
東京都板橋区に開設した1号拠点では、約1年間で延べ6500人以上が利用し、40を超える企業・団体と連携して100回を超える体験プログラムを実施。社会的価値創造推進部の大萱亮子ディレクターは「経済的に厳しい家庭もそうでない家庭も、等しくさまざまな体験ができる場にしたい」と説明した。豊中では屋上菜園を活用した自然体験や、関西企業と連携したプログラムなど地域色を生かした取り組みも展開する。
長内繁樹豊中市長は「学校でも家庭でもない『第三の子どもの居場所』ができることは大変ありがたい。子ども主体の活動ができる豊中を目指していきたい」と期待を寄せた。

